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ウォーターサーバーの水には消費期限がある?期限や活用方法を解説
ウォーターサーバーの水には消費期限がある?期限や活用方法を解説

ウォーターサーバーの水には消費期限がある?期限や活用方法を解説

2023.04.27 SHINE+

ウォーターサーバーを利用している方や、導入を検討している方の中には、水の賞味期限がどの程度あるのかが気になっている方も多いのではないでしょうか。

水やボトルの種類によってウォーターサーバーの水の賞味期限は異なります。また、ウォーターサーバーの設置場所や水の保存方法も賞味期限に影響します。

当記事では、種類別の水の賞味期限や、水の劣化を防ぐ方法について解説します。また、水が腐っているのかを確かめる方法や、賞味期限が過ぎてしまった場合の活用方法も紹介しています。ウォーターサーバーの水がどのくらいの期間、安全に飲めるのかを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

【この記事はこんな方におすすめです】

  • ウォーターサーバーの導入を検討している方
  • 衛生面に気を付けながら安全にウォーターサーバーを利用したい方
  • ウォーターサーバーの水が余っている方
  • 余っているウォーターサーバーの水を上手に活用したい方

ウォーターサーバーの水に賞味期限がある?

日本では、食品衛生法およびJAS法により、食品に対して賞味期限もしくは消費期限を表示することが義務付けられています。ウォーターサーバーの水も食品に含まれるため、必ず賞味期限もしくは消費期限のどちらかが表示されています。

賞味期限とは

  • おいしく食べることが出来る期限のこと
  • スナック菓子やカップ麺など比較的劣化の遅い食品に表示されることが一般的

消費期限とは

  • 期限を過ぎたら食べない方がよい期限のこと
  • 弁当や惣菜など劣化の早い食品に表示されることが一般的

(出典:農林水産省・厚生労働省「食品の期限表示について」

ウォーターサーバーの水は、比較的長期間の保存ができるため賞味期限が表示されています。

ウォーターサーバーの水に賞味期限がある理由

ウォーターサーバーの水には、防腐剤や酸化防止剤などの添加物は含まれておりません。また、水道水のように塩素消毒もされていないため、その分傷みやすくなってしまいます。

そのため、「おいしく」かつ「安全に」飲めるようウォーターサーバーの水には賞味期限が定められています。

【水の種類別】ウォーターサーバーの水の賞味期限

ウォーターサーバーの水の賞味期限は、使われている水の種類によって異なります。ここでは、ウォーターサーバーの水に多く用いられている「天然水」と「RO水」について、それぞれの賞味期限を紹介します。

※水の種類については、「水の種類を特徴とともに9つ紹介!水の飲むときの選び方も解説」で詳しく解説しています。

天然水

天然水とは、「特定の水源」から採水された地下水を原水とした水のことで、沈殿やろ過、加熱殺菌といった化学的処理のみが施された水のことです。「特定の水源」とは、浅井戸水、深井戸水、湧水、鉱泉水、鉱水、伏流水、温泉水の7つがあります。

自然のミネラル成分や風味を大切にしているため、用いられる原水によって異なった味を楽しむことが出来ます。

天然水の賞味期限は、製造後未開封の状態で約3か月から6か月です。

RO水

RO水とは、水道水や天然水などの原水をRO膜でろ過した水のことです。RO膜とは逆浸透膜のことで、この膜を通すことで水分子以外の不純物やミネラル分が除去されます。そのため、純水やピュアウォーターと呼ばれることもあります。

水の中に含まれる腐敗細菌が、タンパク質を分解することで腐敗が発生しますが、純水には腐敗細菌やタンパク質が含まれていないため、理論上、RO水が腐ることはありません。

保存状態にもよりますが、天然水のウォーターサーバーよりは、RO水のウォーターサーバーの方が水の賞味期限は長く、製造後未開封の状態で約6か月から12か月です。

ただし、RO水の中にはミネラル分を添加・調整されたものがあり、その場合の賞味期限は、約3か月から6か月です。

【開封別】ウォーターサーバーの水の賞味期限

賞味期限とは、「未開封の状態」で「パッケージなどに記載されている保存方法」を保っている場合においしく食べられる期限のことです。そのため、水の設置場所や保存状態によっては期限前でも水の風味や品質が損なわれる可能性があるため注意が必要です。

また、開封後はできるだけ早く消費することが推奨されているため、ウォーターサーバーの水も、開封した後は早めに飲み干すようにしましょう。

ウォーターサーバーの水開封前

開封前の水は、商品に記載されている賞味期限がおいしく飲める期限となります。目安としては、天然水の場合は3か月から6か月、RO水の場合は6か月から12か月と言われています。

しかし、保存状態が悪い場合は、賞味期限前でも水の状態が悪くなる恐れがあるため注意が必要です。特に、水質低下やボトルの劣化を招く可能性がある直射日光には注意しましょう。直射日光が当たることで、水の温度が上昇し、細菌が繁殖しやすくなるためです。さらに日光に含まれる紫外線には、ボトルの原材料であるポリエステルやビニールなどの樹脂を破壊する効果があるため、ボトル劣化につながります。

開封前の水は、直射日光を避け正しい保存状態を保っていれば、賞味期限内はおいしく安全に飲むことができます。

ウォーターサーバーの水開封後

水は、空気に触れることで空気中の雑菌や細菌が混入する可能性があります。そのため、開封後のウォーターサーバーの水の賞味期限は、約2週間から4週間程度と言われています。ただし、ウォーターサーバーの水の種類や、ボトルによっても賞味期限は異なります。

また、ウォーターサーバーの設置環境によって安全に飲むことができる期限が異なるため、開封後は賞味期限に関わらずできるだけ早めに飲み干すようにしましょう。

【ボトルタイプ別】ウォーターサーバーの水の賞味期限

水は、ボトルの種類によって賞味期限が異なります。ウォーターサーバーの水が入っているボトルは、「ワンウェイボトル」と「リターナブルボトル」の2種類があります。ワンウェイボトルとは、使い捨て容器のことで、リターナブルボトルとは、使用後に返却する容器のことです。ここでは、これらの違いや賞味期限について解説します。

ワンウェイボトル

ワンウェイボトルとは、水を使い切った後は各家庭で破棄するボトルのことです。業者から届くお水は毎回新品のボトルで届くため、返却する必要がありません。ペットボトルなどの柔らかい素材で出来ており、水の使用とともにボトルが圧縮されます。空になるとコンパクトに潰れるため、そのまま資源ごみとして破棄することができます。

ワンウェイボトルは、真空状態になっているため空気や雑菌が混入する可能性が低く、衛生的です。そのため、リターナブルボトルよりも賞味期限は長くなります。ボトル配送時に入っている段ボールに賞味期限が記載されていることが多いので、必ずチェックしましょう。

リターナブルボトル

リターナブルボトルとは、使用後に業者に返却するボトルのことです。ボトルが届くタイミングで、空になったボトルが回収されます。各メーカーは、回収したボトルを洗浄・除菌し再利用できるため、環境に優しく、コストも抑えられます。ただし、ボトルが回収されるまで空のボトルを置いておかなくてはならず、ウォーターサーバー本体のメンテナンスも必要となります。

ワンウェイボトルと異なり、リターナブルボトルは硬質素材でできているため、水を使用すると外気が入ります。水が空気に触れるため雑菌が混入しやすく、賞味期限も短くなります。ボトルのキャップ部分に賞味期限が記載されていることが多いので、必ずチェックしましょう。

ウォーターサーバーの水を長持ちさせる方法

水は、空気中の雑菌が混入すると水質が低下するため、開封後は早めに飲み干すことが推奨されています。ウォーターサーバーの場合、本体にボトルを設置した時点で開封したことになるため注意が必要です。

また、賞味期限は「パッケージなどに記載されている保存方法を保っている未開封の状態」でおいしく摂取できる期限のことであり、保存状態によっては賞味期限前でも劣化してしまう可能性があります。

そこで、ウォーターサーバーの水を少しでも長持ちさせるための方法を解説します。

直射日光に当たらない場所にウォーターサーバーを設置する

水は、水温が上がると雑菌が繁殖するリスクが高まります。そのため、直射日光が当たる場所や、エアコン・ストーブ・ガスコンロの近くなど温度が上がりやすい場所は保存場所として適切ではありません。特に、紫外線にはポリエステルやビニールなどの樹脂を破壊する効果があるためボトルが劣化する恐れがあります。水の入ったボトルはもちろん、ウォーターサーバー本体も直射日光が当たらない場所に設置することが重要です。

ウォーターサーバーの電源を入れたままにする

ウォーターサーバーには、水質を保つための洗浄機能が搭載されています。メーカーによって搭載されている機能は異なりますが、カビや雑菌の繁殖を防ぐ「熱水循環機能」、空気中の雑菌混入を防ぐ「エアフィルター」、省エネや除菌をする「UVライト」などがあります。

電源を切ってしまうと、これらの機能が停止してしまうため、ウォーターサーバー本体の衛生や水質を保てなくなってしまいます。また、冷水・温水タンクの温度が常温になってしまうため、雑菌が繁殖するリスクが高まります。

ウォーターサーバーを使用しない日があっても、コンセントを抜いたり電源を切ったりしないように注意してください。長期間ウォーターサーバーを使用しない場合の対処方法はメーカーによって異なるため、事前に確認しておきましょう。

定期的にウォーターサーバーをメンテナンスする

ウォーターサーバーを清潔に保つためには、定期的なメンテナンスが重要です。サーバー本体にメンテナンス機能が備わっているものや、メーカーが定期的にメンテナンスしてくれる場合があるため、あらかじめ確認しておきましょう。

ただし、常に清潔な状態を保つためには、サーバーの外側を自分でメンテナンスすることが大切です。特に、サーバー背面はほこりがたまりやすいので、こまめにチェックしましょう。ボトルの差し込み口や注水口は、こまめにふき取り消毒することで、清潔な状態を保つことができます。

ウォーターサーバーの水が賞味期限切れで腐っているか確かめる方法

本来、水は無機質であるため腐ることはありません。ところが、水に含まれる微量の不純物や、空気から混入した細菌が原因となり腐ることがあります。「腐る」というのは、腐敗細菌がタンパク質を分解することによって変質し、味の劣化や有毒な悪臭を発生させることを指します。腐った水を飲んでしまうと、食あたりや食中毒の原因となります。吐き気、腹痛、下痢、発熱といった症状を引き起こす恐れがあるため、腐敗した水は口に含まないよう注意しましょう。

ここでは、ウォーターサーバーの水が腐っているのかどうかを確かめる3つの方法をご紹介します。

(出典:東京福祉保健局「食中毒になるとしたら、何時間後くらいに具合が悪くなるのですか?【食品安全FAQ】」

水に浮遊物がないか見る

まずは、ウォーターサーバーの水をよく観察し、異物が浮いていないかをチェックします。水の中に何らかの物質が浮いている場合は、ウォーターサーバー本体に汚れがたまって水垢やカビが水に混入した可能性が考えられます。サーバー本体が清潔でなければ水は安全に飲むことができません。定期的なメンテナンスや掃除をしっかりと行いましょう。

においや色に変化がないか確認する

水そのものに異変がないかを確認しましょう。水は無色透明かつ無臭であるはずなので、見た目や臭いに違和感がある場合は、腐っている可能性があります。

例えば、水の中に含まれている不純物や微生物が繁殖すると、赤っぽい色になったり、緑色に変色することがあります。白く濁っている場合も腐敗している可能性があるため、透明性が失われている場合は、注意が必要です。

また、腐敗した水からは硫黄の臭いや、雑巾のようなカビ臭がすることがあります。

少しでも異変を感じた場合は腐っている可能性があるため、飲むことは控えましょう。

味に変化がないか確かめる

水質が劣化した水を飲むと、酸味やエグみ、苦味を感じることがあります。実際に水を飲んでいて異変を感じた場合は、腐っている可能性が高いので、それ以上は飲まないようにしましょう。

ウォーターサーバーの水は、本体にボトルをセットした時点で開封したことになります。開封後は劣化が早いため、例え短期間であっても腐る場合があります。腐った水は、飲むと体調不良を引き起こすリスクがあるため、腐っている可能性が高い場合は口にしないようにしましょう。

万が一飲んでしまった場合、気分が悪くなったり、腹痛、発熱などの症状が出た時は、病院へ行って医師に相談してください。症状が長引く場合は、食中毒などの他の病気になっている可能性も考えられます。

賞味期限が切れたウォーターサーバーの水の活用方法

ウォーターサーバーの水は、未開封であっても賞味期限を過ぎてしまうと安全に飲むことができません。定期配送の水が飲みきれずに余っている場合は、「スキップ制度」がおすすめです。スキップ制度とは、水の配送を一時的に停止させることができる制度のことです。メーカーによって停止できる期間や回数は異なり、場合によっては手数料が発生することがあります。定期配送を1度スキップできるため、毎月の水を飲み切れない方や、ストックがたまっている方はぜひお試しください。

既に届いている水の賞味期限が切れてしまった場合は、下記の活用方法がおすすめです。

  • 生活用水にする
  • 災害時の備蓄水にする
  • アウトドアで使用する

それぞれ詳しく解説します。

生活用水にする

賞味期限が切れてしまった水は、飲用には適していませんが生活用水としては問題なく活用できます。洗顔や歯磨き時に使用したり、食器洗いや洗濯といった掃除用の水としても使用できます。

開封してから時間が経ってしまった水がある場合は、生活用水として普段の生活で活用するのがおすすめです。

災害時の備蓄水にする

未開封のまま賞味期限を迎えてしまった水は、災害が起きた時のために備蓄しておきましょう。災害時、ライフラインが止まってしまうと、水の確保ができず洗面やトイレ、洗濯などのあらゆる場面で困ることになります。そういった際に、少しでも自分たちの生活が困らないよう災害時に備え生活用水を蓄えておくことが大切です。

ただし、賞味期限が切れた水は飲み水には適していません。災害時の飲み物として備蓄したい場合は、定期的に備蓄水と新しい水を入れ替え、備蓄水の賞味期限が切れないよう工夫しましょう。

ウォーターサーバーのボトルは、1本あたり10リットル前後の水が入っています。少なくとも、「一日で必要な水の量×家族の人数×3日分」の水は備蓄しておきましょう。飲み水として備蓄する場合は、1人当たり3リットル/日が目安となります。

アウトドアで使用する

賞味期限が切れたウォーターサーバーの水は、アウトドアでも活用できます。ウォーターボトルごと持っていけば、食器洗いや手足を洗う際に活用できます。キャンプ場であれば水場が完備されているところもありますが、屋外で水を確保しにくいような場所に行く際は重宝します。

まとめ

ウォーターサーバーの水の賞味期限を、水やボトルの種類別にご紹介しました。ウォーターサーバーの水は、本体の設置場所や水の保存状態によって異なるため、正しい利用方法を知っておくことが大切です。

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「水質にはこだわりたい」「水を余らせたくない」「電気代が気になる」という方はぜひお試しください。

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