TOP
水中毒になる水の量とは|水中毒の具体的な症状や予防方法も徹底解説
水中毒になる水の量とは|水中毒の具体的な症状や予防方法も徹底解説

水中毒になる水の量とは|水中毒の具体的な症状や予防方法も徹底解説

2023.05.09 SHINE+

水中毒、という病気をご存知でしょうか。普段の生活や生きるために欠かせない水の1日に飲む量を誤ると致死量に達し、水中毒の症状が表れます。

本記事では、水中毒になってしまう水の摂取量や原因、症状など詳しく解説しますので、ぜひご一読ください。

【この記事はこんな方におすすめです】

  • 水中毒になる可能性のある水の具体的な量を知りたい
  • 自分もしくは家族が水中毒である可能性があるか照らし合わせたい
  • 症状が出た場合の対処法や予防法も知っておきたい

水中毒になる可能性のある水の摂取量とは

普段の生活の中で水を飲むという行為を気軽に行っていますが、一体、どれほどの量の水を摂取すると水中毒になるのでしょうか。

目安として、1日に3リットル以上の水分を摂取するか、短時間に1リットル以上の水を飲んだ場合、水中毒を引き起こすと言われています。これは、多量の水分を摂取することによって血中のナトリウム濃度が低下するためです。

喉が渇く際には、摂取量を意識して飲むと良いでしょう。

水中毒になる原因

1日に3リットル以上の水分を摂取するか、短時間に1リットル以上の水を飲んだ場合に引き起こされるという水中毒。原因は、血中のナトリウム濃度が低下することにあります。また、大切なのはイオンバランスが保たれているかどうかです。血中ナトリウム濃度が正常に保たれていれば、多少水分を摂り過ぎても問題はありません。具体的にいうと、塩分を摂ったり、余分な水分を体外へ排出できていれば、大丈夫です。

汗をかく習慣がない方や減塩を心がけている方は、もともと塩分が不足している状態なので、水中毒を起こしやすい傾向にあります。

水中毒の症状一覧

それでは、どのような症状が水中毒の疑いがあるのでしょうか。初期症状として、めまい、頭痛、吐き気、嘔吐などがあげられますが、重症例では下記のような深刻な症状を引き起こす可能性があります。

  • 眠気
  • 筋力低下またはけいれん
  • 血圧上昇
  • 複視
  • 錯乱
  • 感覚障害
  • 呼吸困難
  • 脳浮腫

脳浮腫とは、脳幹に影響を与え、中枢神経系の機能障害を引き起こす可能性がある症状です。これは、脳の細胞が膨張し始めると頭蓋骨内の圧力が上昇し、脳内に液体が蓄積することで引き起こされます。

これらの症状に心当たりがある場合は、注意が必要です。

水中毒の予防方法

普段から摂取している水により引き起こされる水中毒ですが、摂取量に気を付ける以外の予防策はあるのでしょうか。

下記は、主な予防策です。

  • 少量ずつを何回かにわけて摂取
  • 水分摂取の合間にうがいなどで口内を潤す
  • 経口補水液を摂取する  など

水中毒予防策として、経口補水液の摂取があげられます。

経口補水液は、人間の体液に近い成分で作られているため、塩分や糖分が含まれています。ナトリウム濃度はスポーツドリンクの2倍~4倍ほどであるため、水分だけでなく十分な量のナトリウムを摂取することができます。

経口補水液は自宅でも簡単に作ることができます。水1リットルに対して、塩3gと砂糖40gを加え、よく混ぜれば完成となります。ただ、あまりおいしいとはいえません。これは、体内のナトリウム濃度の影響で、脱水症状が進むことによりようやくおいしく感じるようになるためです。
経口補水液が飲みづらい時には、レモンやグレープフルーツの果汁など大さじ2~4杯をプラスしてみてください。

水中毒の症状が出はじめた場合の対処法

水中毒になってしまった場合、以下のような対処法があります。

  • 飲水量の制限
  • 薬の服用をやめる
  • 塩分をとる    など

水分の摂取量を減らし、過剰な水分の原因となっている薬を止めます。塩分をとり、体内の不足しているナトリウムを補充することで症状を改善させることも可能です。

以上の対処法を試しても改善されない場合は、病院を受診しましょう。尿量を増やす利尿剤などの薬剤を服用して治療することもあります。

水中毒の量にまつわるよくある質問

水中毒についての内容をこれまで紹介してきましたが、不安な方もいることでしょう。ここでは、よくある質問について紹介します。

水を1日2リットル飲むのは大丈夫?

問題ありません。1日に3リットル以上の水分を摂取するか、短時間に1リットル以上の水を飲んだ場合に水中毒は引き起こされるため、飲み方に注意をしていただければ1日に2リットルの水を飲んでも大丈夫です。

人間は日常生活で汗をかいていなくても、毛穴から蒸発して水分が放出されています。その量は実に1リットルといわれています。また、運動や汗をかけば2リットル以上は体からなくなってしまっています。このため、むしろ1日に2リットルの水を飲むことはよいこととされています。しかし、水中毒を防ぐためにも数量の水を何回かにわけて、飲むように気を付けましょう。

水は1日何リットルまで?

健康な成人は、毎日、体重1キロにつき約35mlの水が必要です。これは、科学団体の一般的なガイドラインに基づく最低限の量です。体重50キロの人は1.7リットル、60キロであれば2.1リットル必要ということになります。

毎日飲む必要のある水の量は、年齢や食事、活動レベル、天候の影響も受けます。昼間にずっと休みなく屋外で遊び回る子供は、1日約1.1リットルの水を飲むことが推奨されます。

高齢者は喉が渇いたと感じることが減り、全体的に摂取量も下がります。これにより、心臓血管の問題から免疫系の低下にいたるまで様々な影響が出ます。それを避けるためにも、毎日1.5リットルの水を飲むのが理想です。

一日に必要な水分量は?目安や理由・飲むべきタイミングを解説

水以外の飲み物でも水中毒になるの?

水以外の飲み物でも水中毒は引き起こされます。お茶やジュースにはミネラルがほとんどないため、多量に摂取すると体内のイオンバランスが崩壊するからです。また、スポーツドリンクには多少のナトリウムが含まれていますが、イオンバランスが崩れて水中毒の症状がでている状態から元に戻すには十分な量とは言えません。

多量の汗をかくなどで脱水状態となったときには、お茶やスポーツドリンクを一気に飲むと、水中毒を引き起こしやすくなります。

異常に喉が渇く場合はどんな原因が考えられる?

喉が渇く原因は、体内の水分が少なくなってきたからですが、体の塩分濃度を調整するために喉の渇きを感じることがあります。特に塩辛い料理を食べた後にとても喉が渇いてしまうのは、体内の塩分濃度を薄めるための働きと言えます。
また、ストレスや緊張、加齢によるものだったり、糖尿病、女性の場合は生理による影響だったりすることもあります。

喉が渇いて仕方がない時には、少しずつ数回にわけて水分を補給するようにしましょう。

喉が渇く原因や対処法|いくら飲んでも喉が渇くなら飲み方を見直そう

まとめ

水は、私たちによって必要不可欠なものです。水に触れない日は1日としてないと言えるでしょう。しかし、メリットの多い水ですが、過剰に摂取すれば体に害を及ぼしてしまいます。

水中毒とは、1日に3リットル以上の水分を摂取するか、短時間に1リットル以上の水を飲んだ場合に引き起こされる状態です。摂取した水の量が致死量に達すると、以下のような症状が引き起こされ、非常に危険です。

  • 眠気
  • 筋力低下またはけいれん
  • 血圧上昇
  • 複視
  • 錯乱
  • 感覚障害
  • 呼吸困難
  • 脳浮腫

対策として、少しの水を数回にわけて摂取する、塩分をとる、経口補水液を摂取するなどがあります。

対処法を試してみても改善されない場合は、速やかに病院を受診しましょう。

ウォーターサーバーであるシャインウォーターは、手軽にコップ一杯の水を補給することが可能です。少しの水を数回に分けて摂取するには、おすすめです。ぜひ、チェックしてみてください。

シャインウォーター/シャインウォーター リング

浄水器一体型ウォーターサーバー

シャインウォーター