妊娠後期にもなると、妊婦はさまざまなマイナートラブルに見舞われます。
深刻な足のつり(こむら返り)は妊婦特有のものであり、水分不足が大いに関係している場合があります。
本記事では妊娠後期に足がつる原因や治し方、おすすめの対策・対処方法について解説しています。
水分を上手に補ってマイナートラブルを緩和し、少しでも快適なマタニティライフを送るためのヒントが知りたいという人はぜひ参考にしてください。
【この記事はこんな方におすすめです】
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目次
妊娠中・特に後期に足がつる原因
足がつる(こむら返りになる)状態とは、体に一体何が起きているのでしょうか。
足がつってしまう原因は以下の4つと言われています。
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筋肉疲労の蓄積
妊娠中の体は、急激な体重増加やホルモンバランスの変化によって疲労困憊の状態にあると言えるでしょう。
妊娠中のお腹は、赤ちゃんが居るだけではなく羊水や胎盤によってかなり重くなっていることは周知の事実です。
具体的には、妊娠後期の赤ちゃんの体重(大きさ)は3ヶ月間で1kg〜3kgに増加します。
他にも、胎盤と羊水で約1kg、大きくなった子宮や乳房、血液の増加によって約4kg重たくなると言われており、妊婦のお腹は数ヶ月という短い期間内でいっきに6kg〜8kg程度重たくなってしまいます。
腰や背中が張り、股関節や節々が痛むのはもはや当然の変化と言えるでしょう。
毎日が筋トレ状態となるため、妊娠後期の妊婦は疲労困憊の状態にあります。
ミネラル不足
妊婦の体は、凄まじいスピードで大きくなる赤ちゃんに栄養を届けるため必死です。
血液量は1,500ml程度増加すると言われていますが、その血液に乗って多くの栄養素が胎盤へと届けられるため、妊婦の体は慢性的な栄養不足に陥ってしまいます。
特に妊娠時に不足するのは鉄分やミネラルといった栄養素です。
筋肉の収縮を助けてくれるミネラルが枯渇してしまうため、妊婦は足がつりやすくなってしまうと言われています。
冷え
妊婦は冷え性に悩まされる人が多く、これもまた足がつる要因となっています。
妊娠中は、ホルモンの影響や大きくなったお腹に圧迫される形で、全身の血流が滞りやすくなります。
体が冷えてしまうと筋肉を硬直させてしまうため、足がつりやすくなってしまいます。
むくみ
妊娠中のむくみも足がつる原因の一つです。
むくみも冷えと同様に、血流の滞りが原因で引き起こされる症状です。
特に、妊娠後期にもなると赤ちゃんは大きく成長するため、母体の内臓はそのすべてが圧迫されてしまいます。
むくみによって血行不良が深刻化すれば、足がつりやすい悪循環となるため注意しなければなりません。
足に激痛が!つった時の治し方
足がつった際は、以下のようにして治していきましょう。
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足がつった・こむら返りを起こした部分を見極める
足がつるとあまりの痛さに冷静さを欠いてしまいますが、まずはつった部分を特定するようにしましょう。
目で見て分かりやすいのが足の指先で、足がつった方向に不自然に曲がっているため判断しやすいでしょう。
寝ていて急に足がつると判断力が鈍る傾向にありますが、痛みを感じる部分を触り、冷えている部分がないかどうかも確かめましょう。
つった部分さえ見極められれば、いち早く楽な姿勢がとれるためおすすめです。
筋肉をゆっくりと伸ばす
足がつった場合は、筋肉の筋を時間をかけてゆっくり伸ばすとよいでしょう。
足がつる(こむら返り)状態は、筋肉が過度に収縮することによって引き起こされます。
つった方向と逆の方向にやさしく筋肉を伸ばしてあげれば、比較的スムーズに痛みから解放されます。
もちろん、痛みが強いからといって筋肉を無理やり・急激に伸ばすのは逆効果です。
じっくり時間をかけながらストレッチするようにしましょう。
足がつる人におすすめの対策
足がつりやすい妊婦さんにおすすめの対策方法を5つ紹介します。
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水分をこまめに摂る
妊娠中は普段よりも水分が消費されやすい状態にあるため、足がつってしまうのを予防するためにもより意識的に水分を補給する必要があります。
目安としては喉の渇きを感じる前に水を飲むことです。
あらかじめ水筒やピッチャーに飲み物を入れておき、自分が飲むべき量をきちんと目で確認しながら飲んでいくとよいでしょう。
食事内容を見直してミネラルを補給
足がつりやすくなる原因にはミネラル不足も関係しているため、食事からも積極的にミネラルを取り入れるよう心がけてください。
赤ちゃんの発育にも必要な栄養素となるため、必要に応じてサプリメントを併用してもよいでしょう。
軽い運動
足がつらないように対策するのであれば、軽い運動もおすすめです。
運動といっても激しく心拍数が上がる、汗をダラダラとかくような運動は疲労を溜め込んでしまうため逆効果です。
汗がじんわりと出るか出ないか程度の有酸素運動をするようにしてください。
体を動かすことでストレス解消効果もあります。
マッサージ
妊娠後期の足のつりにはマッサージも効果的です。
妊娠中は女性の体も大きく変化するため、積極的なケアが必要となってきます。
むくんだ足や凝った肩をマッサージするだけでも、筋肉がほぐれてくれるため足がつるのを予防する効果があります。
着圧タイツやソックスを活用
妊娠中は着圧タイツやソックスを活用することをおすすめします。
軽い運動やマッサージは人によってできる・できないがわかれてしまう対策方法です。
特に、お腹が大きいと少し動くのも一苦労になるため、誰かの手を借りることも時には必要です。
着圧ソックスやタイツといった商品は、自分で体を動かすことが難しい妊娠中でも簡単に身に付けられます。
足がつった時の対処法
足がつってしまった日は、具体的にどう対処すればよいでしょうか。
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体を温める
妊娠後期になって頻繁に足がつるなら、ぜひ一度体を温めてみてください。
ウォーキングや半身浴など、体調を見ながらにはなりますがさまざまな方法で体を温めてみましょう。
白湯や生姜湯など体を温めるもので水分補給
足がつって目が覚めたという人は、白湯や生姜湯といった体を温める飲み物を飲んでください。
足がつるということは、それだけ体も冷えていると考えられます。
体を温めるためとはいえ、長風呂やかるい運動をすることにハードルを感じるという人はぜひ白湯や生姜湯を飲み、体を内側から温めるようにしてください。
優しくマッサージをする
足がつった際は、優しい力でマッサージするのも有効です。
ただし、足には子宮を刺激してしまうツボもあるため、妊娠初期はむやみに足をマッサージすることは控えてください。
マッサージをしていて何か異変を感じたなら、即座にマッサージを中止し、医師に相談するようにしてください。
まとめ
妊娠後期は体内・体外の大きな変化によって足がつりやすい状態にあります。
水分やミネラルをはじめとした栄養素が枯渇しやすいため、妊娠中は特に積極的に水分を摂取するよう心がけてください。
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