赤ちゃんが生後5か月〜6か月になると、そろそろ離乳食を始める時期となります。今まで母乳やミルクしか口にしてこなかった小さな赤ちゃんに離乳食を与えるのは楽しみな反面、新米のお母さんお父さんには不安なことも多いでしょう。
当記事では赤ちゃんに与える離乳食について「だし」にポイントを絞って解説します。
だしを与えはじめる時期や、月齢に合わせたおすすめのだしのレシピも紹介しています。これから赤ちゃんの離乳食をはじめる方にぜひ読んでいただきたい記事です。
【この記事はこんな方におすすめです】 |
目次
離乳食を始めたら月齢に合わせてだしを与えていこう
離乳食では月齢が上がるにしたがって色々な種類のだしを与えられます。
大人の食事と違い塩や醤油などの調味料を多く使うことのできない離乳食では、だしを使うことでメニューを増やしたり赤ちゃんの食欲アップにつなげられるのです。
参考までにご紹介すると、離乳食期の赤ちゃんの食塩摂取量の目安は次のようになっています。
月齢 |
食塩接種目安量(1日) |
0~5か月 |
0.3g |
6~11か月 |
1.5g |
(引用:厚生労働省「 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書」/https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586577.pdf /引用日2023/03/17)
1.5gの塩はひとつまみ程度の量ですが、授乳中の赤ちゃんは母乳やミルクからも塩分を摂取できるため、あえて離乳食を塩で味付けする必要はないと言われています。
赤ちゃんの味覚形成に重要な離乳食期
赤ちゃんの舌にある味蕾(みらい)の数は約1万個です。味蕾は味を判断する細胞で、成長するにつれて数が減っていくため赤ちゃんの時期が最も味に敏感であると言われています。
この、味に敏感な時期にだしの繊細な旨味を知ることで、赤ちゃんが食材本来の旨味を判断できるようになると考えられています。離乳食期は味覚の形成において重要な役割をもつ時期です。
食材は1つずつ増やしていく
離乳食を進めるとき、与える食材は1つずつ増やしていくべきだと言われています。
なぜなら、1度に複数の新しい食材を与えてしまうと、その日新しく与えた食材に対してアレルギーなど異常があった時にどの食材が原因なのかわからないためです。
だしにも「あわせだし」や「野菜だし」など食材を複数使うレシピがありますが、与える際は予め単品で赤ちゃんに与えて問題のなかった食材に限る様に注意しましょう。
基本的なだしの作り方と与える時期の目安
離乳食で赤ちゃんにあげられるだしの種類は、お野菜から取ったものやお魚から取ったもの、そのほかにも沢山あります。与え方は、一般的に次のような進め方が良いと言われており、考え方もわかりやすくおすすめです。
- 離乳食初期・・・野菜や昆布などの植物性の食材を使っただし
- 離乳食中期以降・・・かつおやいりこなど、たんぱく質から取っただしと、そのほかのだし
離乳食は進むにつれて色々な食材から取っただしを使えるようになります。
ここでは、離乳食に使えるだしのレシピを抜粋して紹介します。
昆布だし(離乳食初期)
昆布に含まれる旨味成分の1つは「グルタミン酸」です。このグルタミン酸は赤ちゃんが飲んでいる母乳にも含まれています。おかゆを炊いたり、お野菜を煮るときに使うと風味よく、美味しく仕上がります。
材料
- 昆布・・・5cm程度(5g)
- 水・・・500ml
作り方
- 昆布の表面を絞ったふきんで拭う。
- 昆布と水を鍋にいれ、30分程度おく。
- 2の鍋を中火にかける。
- 沸騰する直前に火を止める。
- 昆布を鍋から取り出す。
- もう一度鍋を火にかけ沸騰させ、臭みを取る。
野菜だし(離乳食初期)
野菜を煮る過程で取れるだしで、野菜のペーストなど数種類の離乳食が同時進行で作れるためおすすめです。使う野菜はすでに与えたことのあるものを使用します。
材料
- 野菜(キャベツ・にんじん・タマネギなど)・・・100~200gほど
- 水・・・40m
作り方
- 野菜の皮をむき小さく切る。
- 鍋に水と切った野菜を入れ火にかける。
- あくを取りながら野菜が柔らかくなるまで20分ほど煮る。
- ざるでこして野菜とだしをわける。
- 野菜は潰したり刻んだりして離乳食として使用する。
かつおだし(離乳食中期)
鰹節からとるかつおだしは、旨味成分の「イノシン酸」を含んでいます。
材料
- 鰹節・・・15g
- 水・・・500ml
作り方
- 鍋に水を入れ火にかける。
- 水が沸騰したら鰹節を加え火を止める。
- 鰹節が鍋の底に沈んだらザルに清潔な布巾をかけたものでこす。
いりこだし(離乳食後期)
いりことは煮干しのことです。離乳食後期になると青魚をメニューに加えられます。
材料
- にぼし・・・15g
- 水・・・500ml
作り方
- 煮干しの頭とはらわたの部分をちぎり取る。
- 鍋に水と1の煮干しを加え、30分ほどおく。
- 中火で沸騰させる。あくを取りつつ10分程度煮出す。
- ザルに清潔な布巾をかけたものでこす。
だし汁は冷凍保存できる
だしは冷蔵庫で保存できます。赤ちゃんの離乳食は大人とは違う少量のメニューを1日数回作る必要があるため、1回分ずつ冷凍しておくことでだしを取る手間を減らせます。
だしやスープを冷凍するときに便利なのは100円ショップなどでも購入できる製氷皿です。凍ったら取り出してジップロックに移せば、冷凍庫の中でコンパクトに保管できます。
製氷皿1マス分がどの程度の量なのか最初にはかっておけば、1回の離乳食で使う分もわかりやすくその都度はかる必要がありません。
離乳食にだしを使う3つの理由
離乳食で赤ちゃんにだしを使う主な理由には、次の3つがあります。
- 成長に必要な栄養素が含まれている
- 赤ちゃんの好む旨味が含まれている
- だしを通じて日本の食文化を学べる
離乳食は固形物の食事に慣れ、母乳やミルクでは足りない栄養素を補うための大切な食事です。
ここでは離乳食にだしを使う理由について詳しく解説します。
成長に必要な栄養素が含まれている
これまで母乳やミルクで栄養を取っていた赤ちゃんですが、成長に伴い母乳やミルクだけでは栄養が不足してくるため、離乳食でその不足分を補います。
離乳食で使うだしに含まれる栄養素の一部は次のようなものです。
- こんぶだし・・・カルシウム、鉄分、ヨウ素、ナトリウムなど
- かつおだし・・・タンパク質、カルシウム、鉄分、ビタミンBなど
- いりこだし・・・カルシウム、DHA、EPAなど
だしを使うと色々な栄養素を摂れることがわかります。
赤ちゃんの好む旨味が含まれている
だしには、赤ちゃんが好む旨味成分が含まれています。
赤ちゃんが生まれた日から飲んでいる母乳やミルクに含まれるグルタミン酸は、こんぶだしに含まれる旨味成分と同じものです。
ほかのだしにもイノシン酸などの旨味成分が含まれています。旨味は甘味と並ぶ赤ちゃんの好む味と言われており、離乳食に旨味たっぷりのだしを取り入れることで赤ちゃんの離乳食がスムーズに進められると考えられます。
だしを通じて日本の食文化を学ぶ
離乳食からだしを取り入れることで、赤ちゃんは日本食の要とも言えるだしの食文化を知り、身につけられます。
日本では古くから昆布だしが料理に使われてきました。グルタミン酸が旨味成分であると発見したのも日本人の研究者です。
旨味が豊富なだしは日本食になくてはならないものであり、離乳食期から口にすることで日本の食文化を赤ちゃんも自然と学べると考えられます。
市販の顆粒だしを離乳食に使ってもいい?
市販の顆粒だしは便利ですが、赤ちゃんの離乳食に使うことはおすすめできません。
なぜなら、市販の顆粒だしには塩分が多く含まれたものがあるためです。また、複数の素材が使われている商品もあり、1品ずつ食べられる食材を試している最中の赤ちゃんには向きません。
もし顆粒だしを使用するのであれば、赤ちゃん専用の塩分が多く含まれていない商品がおすすめです。
シャインウォーターの水で美味しいだしを取ろう
シャインウォーターの水は赤ちゃんのだしを取る時に最適です。
水と昆布などのシンプルな食材から作るだしであるからこそ、お水にもこだわりたいといった方が多いのではないでしょうか。
シャインウォーターは自宅の水道水をウォーターサーバーに注ぐだけで、安心・安全・おいしい水に生まれ変わります。気になる水道水の匂いもきれいに除去できるため、おいしい水であかちゃんにだしを作れます。
離乳食では水にもこだわってあげたい、といった方におすすめのウォーターサーバーです。
まとめ
だしは離乳食初期から後期、普通の食事をとるようになってからも欠かせない存在です。スムーズに離乳食を進めるためにも、当記事を参考にだしを取り入れてみてください。
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