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天草の海とイルカに学び、調和のある環境を目指して
天草の海とイルカに学び、調和のある環境を目指して

天草の海とイルカに学び、調和のある環境を目指して

2021.09.22 水とともに

高崎 ひろみさん

子どもの頃からイルカが大好きで、国内外でたくさんのイルカスポットを巡ってきました。天草を初めて訪れたのは2015年のこと。ハワイやバハマ、御蔵島などでの経験をはるかに超える、すばらしいイルカとの出会いでした。人の生活と密接する陸からすぐ近くの場所で、これだけ多くの野生のイルカたちが暮らしている。この海はすごいと衝撃を受けました。

天草に移住して観光船の仕事に就いてからは、イルカウォッチング船に乗り、イルカの生態や海の現状について、さまざまな視点からガイドをしています。こうして天草の海と日々接するようになり、次第にイルカを取り巻く環境や社会の姿についても考えるようになりました。

残念ながらイルカたちの生息環境は悪化し、300頭以上とも言われていた生息数も減少。かつてはほぼ100%だった通年遭遇率も季節によってはとても低下しています。世界中で注目されている海洋ゴミ問題も切実です。さらに観光事業の影響も無視できません。イルカたちはこの海に住み続けることができるのか?静観できない危機的状況といえます。

天草イルカラボは人にもイルカにも優しい海の実現を目指して、イルカウォッチング事業者と市民サポーターの協力のもと2018年に発足しました。私たちの社会、経済、自然環境は別々の要素ではなくお互いに関連しあっています。天草で、人とイルカは海の豊かさをともに享受してきました。人の生活文化や豊かさだけでなく、地球環境も同じように重要な要素で、全体としての調和が保たれることが大切です。私はイルカへの気持ちを原動力に世界を旅し、いろいろな海を見てきました。だからこそ、このイルカの住む海がどれだけ貴重であるかを知ってほしいと強く思います。

イルカは地球の循環について教えてくれる、学びのパートナー。イルカたちから学び、共有し、海の恵みにお返しできるような人の営みが広がっていくように願っています。

ガイドの役割はイルカたちのストーリーを伝えること
ガイドの役割はイルカたちのストーリーを伝えること
イルカの海もゴミ問題は深刻
イルカの海もゴミ問題は深刻
地元の中学生と一緒にイルカを学ぶ
地元の中学生と一緒にイルカを学ぶ
記事=高崎 ひろみ

高崎 ひろみ

天草イルカラボ代表。熊本県天草に定住する野生のイルカに感激し2017年に東京から移住。観光船のガイドをしながらイルカの住む海についての情報発信と共育活動を行う。

https://dolphin-lab.com

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