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地域でやんばるの森を守り、森の水で地域の泡盛を作る
地域でやんばるの森を守り、森の水で地域の泡盛を作る

地域でやんばるの森を守り、森の水で地域の泡盛を作る

2023.03.20 水とともに

池原いけはら 文子あやこさん

沖縄は石灰岩層が多く硬水が主流ですが、本島北部のやんばる地域はその限りではなく、柔らかさをもった中硬水が主となります。周辺地域は世界自然遺産に登録されるほど豊かな自然が残り、「やんばる酒造」はその森から生まれる柔らかさと硬さを備えた中硬水の水を仕込み水として使用しています。
弊社では蒸留に約4週間と他社の倍の時間をかけています。コストもかかりますが、地元天然水に寄り添った酒質を目指して原料米の旨みを最大限引き出すこと、小さな蔵だからこそコストパフォーマンスだけを重視せずに、手間暇かかっても納得のいく酒造りに徹するのが目的です。おかげさまで私たちの泡盛は、天然水仕込みの柔らかな甘味が特徴です。いちばんよく出る銘柄は「まるたマイルド20度」で、蔵元であらかじめ水で割っており、飲み口はとてもなめらかです。

自分たちが生きる場所だからこそ山を守り、水を大切にし続けている

自分たちが生きる場所だからこそ山を守り、水を大切にし続けている

ゆっくりじっくり、やんばる時間で作っている

ゆっくりじっくり、やんばる時間で作っている

地元で人気の「まるたマイルド20度」

地元で人気の「まるたマイルド20度」

生産量の7割が地元消費で、いちばんのお得意さまは地元です。創業も地域の人々が集まって5円、10円単位の出し合いから始まったという経緯もあり、72年前から現在まで続く酒造りの根幹に「やんばる」の全てがあると感じています。
ですから、私たちが何かアクションを起こす時は、まず「やんばる」地域への還元、貢献を考えます。酒造工場から出る残渣(ざんさ)などが自然を壊さないよう浄化槽を整備し、酒造りに地元素材を使い続けられるよう地元の農産物をふんだんに使ったリキュールも開発しました。
集落とともに、地域とともに、水路などを整備する・掃除するというのは日々のこと。お祭りの開催やアルコール以外のやんばるのおいしい特産品も一緒にお客さまへお届けするなど、「やんばるもあい」というコミュニティを作ってさまざまな取り組みを続けています。

記事=池原 文子

池原 文子

大宜味村出身、「やんばる酒造」専務。昨年は令和4年度泡盛鑑評会でやんばる酒造の「大山原~うふやんばる~2021ブレンド」が沖縄県知事賞とブレンダーオブザイヤーをW受賞。

 

やんばる酒造 沖縄県国頭郡大宜味村田嘉里417
TEL:0980-44-3297
https://takazato-maruta.jp

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