皿洗い、洗濯、お風呂、ときには飲用水としても活用する場面の多い水道水ですが、本当に安全なのかどうか、気になる方も多いでしょう。
本記事では、水道水を飲むメリット・デメリットから水道水が安全な飲用水なのかどうかまでを紹介しています。ぜひ、ご一読ください。
【この記事はこんな方におすすめです】
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目次
水道水はそのまま飲んでも大丈夫?
蛇口をひねれば気軽にくみ出すことのできる水道水ですが、そのまま水道水を飲んでも大丈夫なのでしょうか。日本の水道水は、水道法に基づく水質基準に適合することが求められています。水質基準は、飲用し続けても健康上問題がないように厳しく定められていますので、そのまま水道水を飲むことが可能となっています。
世界的にも日本のようにそのまま水道水を飲むことができる国は少ないと言われています。
水道水を安全においしく飲むには?
水道水にはトリハロメタンなどの成分が含まれているため、どうしても気になってしまう方がいるでしょう。水道水の成分が気になってしまう方は、煮沸をして手軽に飲んでみましょう。
以下では、水道水の煮沸方法、煮沸した水道水を飲むときの注意点について解説していきます。
沸騰させて塩素を除去
水道水に含まれている成分は、トリハロメタンと残留塩素です。残留塩素とは、殺菌処理をしたあとの水道水に含まれる、残留した有効塩素のことをいいます。トリハロメタンと残留塩素は毎日、摂取しても健康を害するものではありません。しかし、気になる方は水道水を沸騰させて塩素を除去しましょう。
水道水を沸騰させると、水の味に影響するトリハロメタンと残留塩素を揮発除去することができます。沸騰してから蓋を外して、10~30分程度は加熱を続けましょう。5分程度の短時間の煮沸だとトリハロメタンの除去がうまくいきません。
沸騰後の水を冷蔵庫で冷やすと、おいしい水を飲むことができます。
塩素を除去したあとはすみやかに飲む
塩素を除去した水は、独特の匂いがなく癖がないので飲みやすくなります。しかし、塩素が入ってない水を飲む際には、2つのことに注意してください。
「はやめに飲み切る」
これは、塩素による消毒効果がなくなるためです。水道水の細菌類を消毒する塩素を除去すると、細菌の繁殖するリスクが高くなります。特に水温が高くなると細菌が繁殖しやすいため、必ず冷蔵庫にいれて、はやめに飲み切りましょう。
「沸騰させてもすべての菌や金属類などを除去できるわけではない」
煮沸はあくまでもトリハロメタンや塩素を除去するための方法です。そのため、除去できない物質(すべての菌、アルミニウムや鉄などの金属類)が気になる場合は、浄水器やウォーターサーバーの導入を検討しましょう。
浄水器は塩素の匂いをとるのに有効な手段で、リーズナブルな機種でも効果があると言われています。また、トリハロメタンは塩素処理で生成されるため、塩素処理をせずにろ過と加熱殺菌をするウォーターサーバーの水は安心して飲むことができます。
ペットボトルの水とどちらが安全?
これまでの内容で水道水の水が安全に飲めることがわかったことでしょう。それでは、ペットボトルの水と水道水ではどちらが安全なのでしょうか。
水道水とペットボトルの水では、安全基準を定める法律が異なっていますが、意外なことに水道水の方が安全基準は厳しいです。
水道水の安全基準は、水道法で決められ、細菌の有無や成分基準値について51ものチェック項目があり、それらすべてをクリアしなければ水道水として家庭に届きません。
一方で、水の安全基準は、食品衛生法です。クリアすべきチェック項目は水道法よりも少なく、一部の基準値が水道法より緩く設定されています。しかし、日本の安全基準は世界でもトップクラスであるため、水道水もペットボトルの水も安全に飲める水だといえます。
水道水を飲むメリット
安全で、手軽に、煮沸すればよりおいしく飲める水道水ですが、他にどのようなメリットがあるのでしょうか。水道水のメリットは大きく2つあります。
ペットボトル等と比べて安価
水道水は市販のペットボトルの水に比べて非常に安価であることがメリットとしてあげられます。
500mlのペットボトルの水は、大体1本100円前後ですが、水道水500mlの値段はおよそ0.1円。つまり、水道水の値段は、ペットボトルの水に比べて圧倒的に安価です。
毎日、飲む水だからこそ安く手軽に入手することは大切です。
細菌が繁殖しにくい
細菌が繁殖しにくいことも水道水のメリットです。水道水は塩素の効果で雑菌などの繁殖を抑えます。その効果は、常温で3日、冷蔵庫で10日程度の保存が可能であるほどです。
しかし、浄水器を通した水や白湯は塩素の効果が弱まるために長期保存や飲用には不向きになります。
水道水を飲むデメリット
メリットがある一方で、水道水にはデメリットもあります。具体的に見ていきましょう。
カルキ臭が気になる場合も
安くて、安全に飲めるといってもやはり「カルキ臭」は気になるものです。カルキ臭は、殺菌のために水道水に混ぜられた次亜塩素酸ナトリウムが水道の原水に含まれているアンモニア性窒素と反応して生まれます。
塩素は大切な殺菌成分です。しかし、どうしてもカルキ臭が気になってデメリットと感じてしまう場合は、先ほども紹介したように水道水を煮沸して飲みましょう。煮沸すれば、カルキ臭がなくなるだけでなく、塩素などの成分も揮発するため、より安全においしく水道水を飲むことができます。
水道管の劣化が水質に影響している可能性
水道管の劣化が水質に影響する可能性もデメリットしてあげられます。
水道から赤い水が出た場合、蛇口の赤錆が原因です。まず飲用や食事での使用は避けて、水道局に連絡しましょう。
水道水が身体に合わないとどうなる?
水道水を使う場面は生活の中で多いものです。例えば、皿洗い、洗濯、お風呂に入るときにも水道水を使います。飲用以外でも使用用途のある水道水ですが、水道水が身体に合わないとどうなるのでしょうか。
肌荒れの症状が現れる
水道水が身体に合わないと肌荒れの原因になります。水道水に含まれる残留塩素には、タンパク質を傷つける作用があるため、肌の角質層にダメージを与える可能性があります。その結果、肌の表面が乾燥して肌荒れの症状が発生します。
また、肌の角質層がダメージを受けると保湿機能や外界の刺激をバリアする機能が低下し、紫外線などの外的ダメージを受けやすくなるため、カサつきやかゆみなどの症状が表れ、肌荒れの原因になります。
頭皮や髪のキューティクルを傷つける
水道水は頭皮や髪のキューティクルを傷つける原因にもなる可能性もあります。頭皮や髪は、肌と同じタンパク質でできているためです。塩素が多く含まれた水道水のお湯で頭皮や髪を洗うとタンパク質がダメージを受け、髪のキューティクルが傷ついた結果、パサつきやきしみがでることに繋がります。
腹痛を引き起こす
水道水を飲むことが身体に合わないと腹痛を引き起こすことがあります。これは、水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどが腸を刺激することで生じます。
特に海外に多くみられる硬水は、軟水と比べてカルシウムやマグネシウムが多く含まれているため、人によっては腹痛や下痢の症状を引き起こすことが多いです。
まとめ
水道水は非常に安価で、安全性に問題もなく手軽に飲むことが大きなメリットです。また、煮沸すればよりおいしく、安全に水道水を飲むことが可能です。しかし、その一方で肌荒れや腹痛を引き起こす可能性があるというデメリットもあります。
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