本記事では、水道水の危険性にフォーカスして紹介しています。
日本の水道水の品質基準や危険性、成分、さらに水道水を利用する際の注意点についても詳しく解説しています。
その他に、水道水をおいしく飲むための方法や対策についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
【この記事はこんな方におすすめです】
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目次
日本の水道水はそのまま飲むと危険?
日本の水道水は、世界でもトップクラスの安全性を誇っています。
これは、水道法に基づいて、厚生労働省が定めた水質基準をクリアした上で供給されているためです。
この水質基準は、世界保健機関(WHO)の基準よりも厳しいため、水道水は飲用に適していると言えます。
しかし、水道水をそのまま飲むと危険な場合もあります。
例えば、古い鉛製の給水管を使用している場合、水に鉛が溶け出し、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、貯水槽の管理が不十分な場合、水に細菌が繁殖し、食中毒を引き起こす可能性があります。
水道水をそのまま飲むかどうかは、それぞれの家庭の判断に委ねられますが、水質に不安がある場合は、煮沸したり、浄水器を使用したりすることで、水道水を安全に飲むことができます。
ちなみに、水道水を直接飲める国というのはかなり限られており、以下の国しかありません。
- 日本
- 南アフリカ共和国
- オーストリア
- アイスランド
- アイルランド
- スロベニア
- ドイツ
- フィンランド
- ノルウェー
海外旅行などで水を飲む場合は注意が必要です。
日本の水道水質基準
まず、日本の水道水は法律によって管理・監視されており、安心・安全な水を供給することが求められています。
水道水は水道法に基づく水道事業者によって管理され、厳しい基準に従って浄化・処理されます。
そのため、大部分の地域では安全な水が提供されています。
日本の水道水質基準は、厚生労働省によって定められています。
これは、人体への影響が最小限であることを保証するための基準であり、水道水中に含まれる有害物質の濃度を制限しています。
基準には、微生物、化学物質、放射線などの項目が含まれており、これらの基準値を満たしている水道水は安全とされています。
しかし、水道水の品質には地域によってばらつきがあります。
地域の地下水や水源の状況、浄水処理施設の性能などが影響を及ぼすためです。
特に、古い建物や地域においては、水道管の老朽化や汚染のリスクが高まることがあります。
そのため、住んでいる地域の水道水の品質については、自治体や水道事業者に問い合わせるなど、適切な情報収集が重要です。
日本の水道水質基準は、厚生労働省が定めており、それぞれどういった項目について規定されているのかは下記リンクをご覧ください。
出典:https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/suigen/kijun/s_kijun1.html
水道水は、この水質基準をクリアした上で供給されており、飲用に適していると言えます。
水道水をそのまま飲むと危険だと言われる理由
水道水は一般的には安全に飲むことができますが、一部の状況では水道水の品質に懸念がある場合があります。
この記事では、水道水をそのまま飲むことが危険だと言われる主な理由について詳しく説明します。
具体的には、水道管の劣化、貯水槽の管理不足、水道水に含まれるトリハロメタンについて取り上げます。
水道管の劣化
日本の一部地域では、古い水道管の問題が存在しています。
水道管は年月とともに劣化し、老朽化や汚染のリスクが高まることがあります。
特に、建物や地域の水道管が古い場合、腐食や錆びが進行し、水質に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、水道管に亀裂や漏水が生じることもあります。
これらの問題があると、外部からの汚染物質や微生物が水道水に侵入する可能性があります。
貯水槽の管理不足
一部の住宅や建物では、貯水槽の管理不足が水道水の品質に影響を与えることがあります。
貯水槽は、水道水を蓄える役割を果たしていますが、適切な管理が行われないと汚染が進行してしまうのです。
例えば、貯水槽の清掃や消毒が定期的に行われていないと、細菌やウイルスが繁殖し、水道水の品質が悪化します。
また、貯水槽に亀裂や漏水がある場合も、外部からの汚染物質が侵入する恐れがあります。
水道水に含まれるトリハロメタン
水道水中には、浄水処理過程で生成される可能性のあるトリハロメタン(THM)という物質が含まれることがあります。
THMは塩素と有機物が反応して生成される化合物であり、長期間摂取すると健康に悪影響を及ぼすとされています。
具体的な健康リスクとしては、がんや生殖障害の発生リスクがあるとされています。
THMの濃度は地域によって異なっています。
以上の理由から、水道水をそのまま飲むことが危険だと言われる場合もあります。
特に古い水道管や管理不足の貯水槽が存在し、水道水中の有害物質が懸念される場合は、追加の対策が必要です。
浄水器の導入や煮沸してからの使用、ミネラルウォーターの利用などが考えられます。
地域の水道事業者や自治体に問い合わせることで、自宅の水道水の品質についてより詳しい情報を得ることも大切です。
危険だと言われる水道水の成分
水道水は私たちの生活に欠かせないものですが、一部の成分が含まれているために危険だと言われることがあります。
この記事では、水道水中に含まれる危険な成分について詳しく解説します。
具体的には、塩素、鉛、トリハロメタン、アルミニウム、鉄さびについて取り上げます。
塩素
水道水の浄化過程で最も一般的に使用されるのが塩素です。
塩素は細菌やウイルスを殺菌する効果があり、衛生的な水を供給するために重要な役割を果たしています。
しかし、塩素そのものが人体に対しても影響を及ぼすことがあります。
長期間にわたって塩素を摂取すると、肌や髪の乾燥、アレルギー反応、さらにはがんのリスクが増加する可能性があります。
鉛
古い水道管や建物の設備には、鉛が含まれることがあります。
水道水が鉛を通る際、一部の鉛が水に溶け込む可能性があります。
鉛は神経系や脳への悪影響を及ぼすことが知られており、特に幼児や妊娠中の女性にとってはリスクが高まります。
鉛中毒は成長や発達に深刻な影響を与えるため、鉛が水道水に含まれている場合は注意が必要です。
トリハロメタン
トリハロメタン(THM)は、塩素と有機物が反応して生成される物質です。
THMはがんのリスクを引き起こす可能性があり、水道水中に一定の濃度で存在することがあります。
長期間にわたるTHMの摂取は健康に悪影響を及ぼす可能性があり、特に妊娠中の女性や免疫力の低下している人にとっては懸念されます。
アルミニウム
アルミニウムは水道水中に微量含まれていることがあります。
一部の地域では、アルミニウムの濃度が高くなることがあり、神経系や骨の問題を引き起こす可能性があります。
特に高齢者にとっては注意が必要であり、アルミニウムの過剰摂取は認知症や骨粗鬆症のリスクを増加させる可能性があります。
鉄さび
水道水中の鉄さびは、赤褐色の変色や異臭を引き起こすことがあります。
鉄さびは主に古い水道管や設備の錆に由来し、水道水の見た目や味に影響を与えます。
ただし、鉄さび自体が人体に直接的な健康リスクをもたらすわけではありませんが、見た目や味の問題があるため、快適な飲用水の提供には影響を及ぼすことがあります。
以上の成分が水道水中に存在することは、健康への懸念を引き起こす可能性があります。
水道水の品質については、地域や水道事業者によって厳格に管理されていますが、個別の状況や老朽化した設備によって影響が生じることもあります。
安心して水道水を利用するためには、浄水器の導入や定期的な水質検査の実施など、適切な対策が必要です。
シーン別の水道水の危険性
水道水は私たちの生活に欠かせないものですが、使用するシーンによっては危険性が存在することがあります。
この記事では、水道水を飲料水として使用する場合、赤ちゃんのミルクに使う場合、料理に使う場合、お風呂に使う場合の危険性について詳しく解説します。
飲料水にする
水道水を直接飲用する場合、いくつかの危険性が存在します。
まず、水道水中の塩素の匂いや味が気になる場合があります。
塩素は殺菌効果があるものの、長期間摂取すると肌や髪の乾燥、アレルギー反応、がんのリスクが増加する可能性があります。
また、水道水には鉛やトリハロメタンなどの有害物質も含まれている場合があり、長期的な健康への影響が懸念されます。
安心して水道水を飲むためには、浄水器を利用するか、ボイルしてから使用するなどの対策が必要です。
赤ちゃんのミルクに使う
赤ちゃんのミルクには細菌や有害物質が含まれていると、赤ちゃんの健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
水道水を使用する場合、以下の点に注意が必要です。
まず、水道水中の細菌やウイルスのリスクがあるとした場合、赤ちゃんの免疫力は未熟であるため、細菌感染症のリスクが高まります。
また、水道水に含まれる鉛やトリハロメタンなどの有害物質も心配です。
赤ちゃんのミルクには浄水器を使用したり、ミネラルウォーターを利用するなどの安全対策が必要です。
料理に使う
水道水を料理に使う場合も、注意が必要です。
特に生野菜や生の魚介類を洗う際には、水道水中の細菌や有害物質のリスクが懸念されます。
また、水道水の塩素の匂いや味が料理に影響を与えることもあります。
いくつかの対策としては、浄水器を使用することや、野菜や魚介類を洗う際にはミネラルウォーターを利用することが挙げられます。
お風呂に使う
水道水をお風呂に使う場合、肌への影響が気になるかもしれません。
水道水中の塩素やアルミニウムが肌を乾燥させたり、かゆみや湿疹を引き起こすことがあります。
特に敏感肌の人や乾燥肌の人は、この影響をより感じやすいかもしれません。
お風呂に使用する水道水を改善するためには、浄水器やシャワーヘッドの交換などの対策が有効です。
以上のように、水道水を使用するシーンによっては危険性が存在することがあります。
安全な水道水の利用をするためには、浄水器の導入やミネラルウォーターの利用、適切な対策を行うことが重要です。
また、地域の水道事業者や自治体に問い合わせることで、自宅の水道水の品質についてより詳しい情報を得ることも大切です。
水道水をおいしく飲む方法
水道水は私たちの生活に欠かせないものですが、そのままの状態では味や匂いが気になる場合もあります。
そこで、以下では水道水をおいしく飲む方法について紹介します。
以下には、煮沸する、浄水器を使う、浄水型ウォーターサーバーを使用する、日光に当てる、レモン果汁を加えるという5つの方法を詳しく解説します。
煮沸する
水道水をおいしく飲む方法の一つとして、煮沸することが挙げられます。
煮沸することで、水道水中の細菌やウイルスを殺菌することができます。
また、煮沸することで水道水中の塩素の匂いや味も軽減される場合があります。
ただし、煮沸しても水道水中に含まれる鉛やトリハロメタンなどの有害物質は取り除かれませんので、安全性を確保するためには他の方法も併用することがおすすめです。
浄水器を使う
浄水器を使用することで、水道水をよりおいしく飲むことができます。
浄水器は水道水中の不純物や有害物質を取り除く役割を果たします。
種類によっては微細な濾過や活性炭による除去効果があり、水道水の味や匂いを改善することができます。
浄水器の選択には、自宅の水質や使用目的に合ったものを選ぶことが重要です。
浄水型ウォーターサーバーを使用する
浄水型ウォーターサーバーは、便利でおいしい水を提供してくれる装置です。
水道水をフィルターで浄化し、冷水や温水として利用することができます。
浄水型ウォーターサーバーは、水の清潔さとおいしさを確保するために定期的なメンテナンスが必要ですが、手軽に美味しい水を提供してくれるので、家庭やオフィスでの利用に適しています。
その中でも浄水器メーカーが開発したシャインウォーターは、国内トップの活性炭メーカーと手を組んで開発した国産カートリッジが特徴のウォーターサーバーです。
水道水の臭いや不純物のみを取り除き、ミネラルはそのまま。
安心・安全な水だからお子様からお年寄りまで幅広くご利用いただけます。
日光に当てる
水道水をおいしく飲む方法の一つとして、日光に当てる方法があります。
日光に当てることで水道水中の塩素が揮発し、味や匂いが改善されるとされています。
この方法は簡便で手軽ですが、細菌や有害物質に対する効果は限定的です。
また、日光に当てる場合は適切な容器を使用し、長時間の放置は避けるようにしましょう。
レモン果汁を加える
水道水にレモン果汁を加えることで、さわやかな風味や爽やかな酸味が加わります。
レモンにはビタミンCや抗酸化物質が含まれており、さらに水道水の味や匂いをカバーする効果もあります。
ただし、レモン果汁を加える場合は、新鮮なレモンを使用し、適量を加えることがポイントです。
以上の方法を試すことで、水道水をよりおいしく飲むことができます。
ただし、水道水の品質は地域や水道事業者によって異なるため、万全の安全を求める場合は浄水器やウォーターサーバーを利用するなど、適切な対策を講じることが重要です。
健康と快適な生活のために、おいしい水を楽しみましょう。
まとめ
本記事では、水道水の危険性について詳しく解説しました。
日本の水道水の品質基準や危険性、成分について解説し、さらに水道水を利用するシーン別の危険性についても触れました。
また、水道水をおいしく飲む方法についても紹介しました。
煮沸や浄水器、浄水型ウォーターサーバー、日光に当てる、レモン果汁を加えるなど、様々な方法があります。
水道水の安全性やおいしさを確保するために、適切な対策を講じることが重要です。健康な生活の一環として、安全でおいしい水を利用しましょう。