普段と同じ水を飲んでいるにもかかわらず、いつもより甘く感じてしまうことがあります。水が甘く感じる原因には複数の理由があり、日常生活で起こりやすいものから、病院に行く必要があるものまでさまざまです。
水が甘く感じる場合に、どのような対処をすべきか迷ってしまう人も多いでしょう。そこで今回は、水が甘く感じる原因を解説しました。味覚障害であった場合の対策や、ストレス緩和に効果的な方法までお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
【この記事はこんな方におすすめです】
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目次
水が甘く感じる原因とは?
水が突然甘く感じてしまった場合、病気かどうか不安になってしまいます。結論からお伝えすると、水が甘く感じる原因は、病気だけとも限りません。日常生活で普通に行っていることでも、味覚が変化する理由となる場合があります。
この項目では、水が甘く感じる原因について、4つの理由を見ていきましょう。
ダイエット中で味に敏感になっている
ダイエット中などで食生活が変化すると、味に敏感になることがあります。例えば摂取カロリーを減らすために薄味の食生活に変えた場合、濃い味に慣れていた味覚が変化します。このように、味に敏感になっているときに水を飲むと、甘く感じる場合があるようです。
味覚が安定したときに水の味が戻っていたら、食生活の変化による可能性が高いでしょう。
脱水により味覚が変わっている
運動中や熱中症など、脱水になると味覚が変わると言われています。そのときに水を飲むと、普段より甘く感じることがあります。具合が悪いとき経口補水液を飲むと美味しく感じるといいますが、それは脱水を起こし味覚が変化しているためです。
体調を確認するバロメーターとして、分かりやすい指標と言えるでしょう。
味覚障害になっている
味覚障害を起こしている場合も、水が甘く感じることがあります。この場合は水だけでなく、ほかの食べ物や飲み物を摂取した際も普段と違う味を感じます。また、何も食べていなくても、口の中で味がするケースも珍しくありません。
味覚障害が疑われる場合は、病院を受診しましょう。
水にカリウムが含まれている
カリウム含有量が多い水を飲むと、甘く感じるケースもあります。普段から硬水や水道水を飲んでいる場合は、軟水を飲んだときに甘く感じられるでしょう。
この場合、身体的に問題はないと考えられます。
味覚障害の対策
味覚障害と聞くと、病気の怖いイメージが強く、尻込みしてしまうかもしれません。とはいえ、放置しても解決にはつながらないため、適切な処置が必要です。病院が怖いからといって、受診を先延ばしにするのはやめましょう。
この項目では、味覚障害の対策として3つの方法をお伝えします。
内科など病院に行く
味覚障害が疑われる場合には、内科や耳鼻咽喉科などの病院を受診してください。血液検査や唾液の分泌量などをチェックして、味覚障害かどうか検査してくれます。
使用している薬や、生活習慣によっても診断が変わりますので、自己判断をせず、医師の診察を受けましょう。
鉄分や亜鉛を摂取する
味覚障害の対策は病院への受診が先決ですが、鉄分や亜鉛の摂取も重要です。鉄分や亜鉛が不足すると、味覚障害を起こしやすいと言われています。食事や栄養補助食品などを活用しつつ、うまく摂取しましょう。
鉄分や亜鉛を豊富に含んでいる代表的な食材は、下記の通りです。
鉄分が多い食材 | 亜鉛が多い食材 |
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ご自身の好みに合った食材を活用しながら、鉄分や亜鉛を摂取してください。
ストレスを和らげる
味覚障害の原因の1つに、口内の乾燥が挙げられます。口内の乾燥は強いストレスによって発生する場合があるといわれているため、うまくコントロールしていくことが重要です。
とはいえ、ストレスのコントロールをしようと思っても、うまくできない人も多いでしょう。そこで次の項目では、ストレス緩和に効果的な方法をお伝えします。
ストレス緩和に効果的な方法
多くのストレスにさらされている現代人にとって、心の不調をコントロールする技術は重要です。この項目では、ストレス緩和に効果的な方法として、生活にも取り入れやすい内容を5つご紹介します。
こまめに水を飲む
ストレスを緩和するためには、こまめに水を飲むことが良いと言われています。水には鎮静作用があるといわれているため、イライラや興奮を感じた際には水を飲んでみるのも良いでしょう。ただし、冷たい飲み物に偏ると体が冷えてしまうため、白湯やぬるま湯を飲むのもおすすめです。
深呼吸する
ストレスをコントロールするためには、自律神経を整えることが重要だと言われています。自律神経を整えるには、ゆっくりとした深呼吸が有効であり、副交感神経の働きを高めてくれると言われています。
まずは大きく息を吐き、自然と息を吸うようにしてみてください。呼吸に意識を集中させ、湧いてくる雑念も考えないように行うと、さらにリラックスできます。
自然に触れる
自然に触れると、ストレスの緩和に効果的であることが研究で分かってきています。
アメリカのコーネル大学の研究では、被験者が自然に触れたとき、気分や集中力・血圧などの項目で良い影響が現れたそうです。また、屋外に出る時間がなくても、自然音を聴くだけで、幸福感が高まるという研究もあります。
(参考:The Conversation「Student mental health: 10 minutes a day in nature could reduce stress and anxiety)
鳥の鳴き声や、川のせせらぎなどを再生してくれる自然音アプリもありますので、ぜひ活用してみてください。
散歩する
有酸素運動はストレスホルモンを抑える働きがあると言われています。よって、自然の中で運動すると、よりストレスの解消に役立つかもしれません。とはいえ、激しい運動をする必要はなく、1日20分ほどの散歩で十分だと言われています。30分以上継続して運動すると反対に疲れてしまうため、やりすぎには注意が必要です。
ストレス解消法をリスト化しておく
これまでお伝えしてきたストレス緩和の方法を踏まえて、普段からリスト化しておくと、いざという時に対処しやすいです。ストレス解消法をあらかじめリスト化しておく方法を「コーピング」といいます。
コーピングリストを50個ほど作っておき、ストレスを感じたらその都度試していくのがおすすめです。ただし、やけ酒や衝動買いなど、長期的に見てデメリットとなる行動は控えておきましょう。
(参考:NHK健康チャンネル「ストレス対策徹底解説 原因や解消法、注意したい病気」)
まとめ
水が甘く感じる原因として、複数の理由が挙げられます。ダイエットや運動により味覚が変わっている場合、水が甘く感じられるケースもあります。具合が悪いとき、経口補水液が美味しく感じるのも同じ仕組みです。
ただし、味覚障害が疑われる場合は注意が必要です。内科や耳鼻咽喉科などを受診し、亜鉛・鉄分を積極的に摂取しましょう。
また、味覚障害の原因の1つにストレスが挙げられます。プレッシャーや不安感とうまく付き合っていくことも重要です。こまめに水を飲んで落ち着いたり、自然に触れたりして、ストレスをうまくコントロールしましょう。