市販の水のペットボトルをよく見ると賞味期限が書かれていることをご存じですか?また、ご家庭にウォーターサーバーの水や災害時用の水を保管している方も多いことでしょう。そういう方は、うっかり水の賞味期限を切らしてしまうこともあるのではないでしょうか。
本記事では、賞味期限の切れた水は飲めないのか、他に使い道はないのかなどを紹介します。ぜひ最後までご一読ください。
【この記事はこんな方におすすめです】
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目次
ペットボトルの水の賞味期限はどれくらい?
未開封のペットボトルの水は、殺菌消毒されているため、水が腐ってしまうことはありません。しかし、賞味期限が切れているとおいしく飲めなくなっている可能性があります。未開封の500mlのペットボトルの水の賞味期限は、「2~3年」のものがほとんどです。
では、開封後の賞味期限はいつになるのでしょうか。前提として、賞味期限は「未開封時の期限」です。一度、蓋を開けてしまうと雑菌が入ってしまうことがあるため、冷蔵庫に保管した上で「2~3日」で飲み切りましょう。
災害時の備蓄用の水は通常よりも賞味期限が長く、「5年」あるものもあります。
ウォーターサーバーの水の賞味期限は、メーカによって異なりますが、未開封で「6か月(180日)」であるのが主流です。
ペットボトルの水の賞味期限が過ぎても開封前なら問題ない
ペットボトルの水は、賞味期限が過ぎるとどうなるのでしょうか?
ペットボトルの水は賞味期限が過ぎても開封前なら腐ることがありません。しかし、一度、開封して口をつけたものは空気中の雑菌や唾液の混入で菌が繁殖しやすいため、開封後は早めに飲みましょう。ここで、賞味期限と消費期限の違いをおさらいします。
賞味期限と消費期限は違う
賞味期限はおいしさなどの品質が保たれる期限となります。一方で、消費期限は安全に食べられる期限となるため、消費期限を超えたものを食べることはおすすめできません。
他にも下記のような違いがあります。
賞味期限 |
消費期限 |
傷みにくい食品に表示される。 期限を超えても安全性に問題が発生するとは限らない。 例)スナック菓子、カップ麺、缶詰 等 |
急速に劣化する食品に表示される。 期限を超えると安全でない可能性がある。 例)肉、サラダ、ケーキ 等 |
消費期限は、品質が急速に劣化する食品に表示されるもので、期限を超えると安全でないことがありますが、賞味期限は、品質が劣化しにくく傷みにくい食品に表示されるもので、期限を超えても安全性に問題が発生するとは限らないという違いがあります。
基本的にどちらの期限表示も「年月日」まで表示されますが、賞味期限については、製造日から期間が3か月超えるものは、「年月」で表示しても良いことになっています。
ペットボトルの水にも賞味期限が設定されている理由
「おいしく飲むことができる期限」として表示されているペットボトルの水の賞味期限。長期的に保管しても劣化しにくいとされている水に賞味期限があるのはどうしてでしょうか?理由は、水をいれているペットボトルの通気性に深い関りがあります。
蒸発により内容量が変わる可能性がある
ペットボトルの水の賞味期限が設定されている一つ目の理由が、「内容量が変わる可能性がある」ことです。ペットボトルは通気性のある容器です。時間が経過すると少しずつ水分が蒸発して内容量が少なくなることがあります。
内容量が少なくなっても、品質に問題があるわけではありませんが、ペットボトルに記載されている内容量との違いが大きいと計量法という法律に違反する可能性があるため、賞味期限が設定されています。
ボトルや蓋の匂いが移る可能性がある
ペットボトルの水の賞味期限が設定されている二つ目の理由が、「ボトルや蓋の匂いが移る可能性がある」ためです。ペットボトルは通気性のある容器であることから、匂いの強いものと一緒に水を保管しているとペットボトル本体や蓋の匂いが移ってしまうことがあります。時には、ペットボトル内の水にまで匂いが移ることがあるため、できるだけ新鮮な状態で飲んでもらえるようにペットボトルの水には賞味期限が設定されています。
ペットボトルの水の賞味期限が切れた場合の使い道
まとめ買いした水や災害時用のペットボトルの水の賞味期限が、気づいたら切れているといったこともあるでしょう。賞味期限が切れても開封前であれば、自己責任で飲むことも可能ですが、どうしても新鮮さや衛生面で気になってしまいます。そういった時には、飲用水以外の使い道を活用しましょう。
例えば、下記の使い道があります。
- 料理
- 掃除
- 洗濯
- 食器洗い
- 大量であればお風呂の水に
他にも私生活のなかでは水を活用する場面が多いことでしょう。
ペットボトルの水の賞味期限が切れてしまった場合は、上記のような使い道で消費することで、資源を無駄にすることなく有効活用することが可能です。
ペットボトルの水の適切な保管方法は
よりおいしく飲むことができるように賞味期限の設定されているペットボトルの水ですが、品質を保ちながら長期的に保存するにはどのような方法があるのでしょうか。
保存する際には、下記の2点に気をつけましょう。
- 常温で保存する
- 冷暗所で保存する
未開封の水であれば、常温保存で問題ありません。冷蔵庫で保管する必要はありませんが、直射日光の当たる場所や極端に高温になる場所は避けましょう。風味が落ちてしまうことや蒸発の原因になります。
間違った方法で保管をしていると、賞味期限内の水であってもおいしく飲むことができない可能性があります。ペットボトルには通気性がありますので、匂いの強い場所に置かないようにすることも大切です。
ペットボトルの水の賞味期限はボトルの材質にもよる
昨今、エコを意識した柔らかい素材のペットボトルもあれば、海外製の珍しいペットボトルなどもあり、ペットボトルの種類や素材も様々です。そんなペットボトルの容器も賞味期限に深い関わりがあります。
ペットボトルの水の場合、ペットボトルの素材が固く分厚いほど外部の匂いをシャットアウトする効果もあります。そのため、しっかりとした作りのペットボトルに入った水は、柔らかい素材のペットボトルに入った水よりも賞味期限は長くなります。
先ほど、「1.ペットボトルの水の賞味期限はどれくらい?」という章でペットボトルの水の賞味期限は「2~3年」ほどで、災害時用の水の賞味期限は「5年」と紹介しました。ペットボトルの水と災害時用の水で賞味期限が変わってくるのはペットボトルの素材が違うためです。災害時用の水のペットボトルは、賞味期限が長く設定できるように固い素材のペットボトルを使っているはずです。
まとめ
ペットボトルの水は、開封前でしたら品質を保ったまま、腐ることがなく、長期保存が可能です。保存する際には「常温で保存すること」と「冷暗所で保存すること」が大切です。
ペットボトルの水には、よりおいしく飲めるように賞味期限が設定されており、賞味期限が過ぎていても開封前でしたら問題なく飲むことが可能です。しかし、品質に心配がある方は飲用水以外の使い道として、掃除や洗濯、皿洗いなどに使っても良いでしょう。
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