すべての人が生きていくために欠かせない水の「飲み水」。その飲み水を、ペットボトルや水筒を使わずに持ち運び、つかんで食べられる包装材料が「Ooho!(オーホー)」です。
数年前からテレビやSNSで取り上げられているため、名前を知っているという方もいるのではないでしょうか。
当記事ではOoho!が持つ特徴や、なぜ開発されたのかを詳しく解説しています。また、自宅でOoho!と同様につかんで食べられる水を作る方法も紹介しています。
Ooho!について知りたい方はぜひ最後までご覧ください。
【この記事はこんな方におすすめです】 |
目次
食べる水「Ooho!(オーホー)」の主な特徴
つかんで食べられる水であるOoho!の特徴は次の3つです。
- 100%海藻から作られており、容器ごと食べられる
- ジュースやソース、オイルなどの水以外の液体にも対応できる
- プラスチック容器の環境問題がきっかけで開発された
海藻由来の成分で作られているためそのまま食べられるOoho!は、多くの種類の液体にも対応できる優れものです。指でつまめる程度のサイズで、ぷにぷにと柔らかく弾力があります。
ペットボトルに代わる新素材として、プラスチックごみによる環境汚染を解決する糸口の1つになるのでは、と注目されています。
100%海藻から作られた食べられる容器
Ooho!の原材料は100%が海藻です。そのため、つかんで丸ごと食べられます。もしパッケージ部分を食べずに捨てても、数週間で分解され自然に戻ります。
水以外の液体にも対応できる
Ooho!は水をはじめ、ジュースやソースなど多くの液体に対応しています。実際に2019年に開催されたロンドン・マラソンでは、エナジードリンクのOoho!がランナーに配られました。
また、一回量分のオリーブオイルを包んだパッケージも販売されています。
プラ容器の環境問題を解決するために開発された
Ooho!は使い捨てプラスチック容器を無くすことを使命としているスタートアップ企業で開発されました。
海洋汚染の原因となるペットボトルなどのプラ容器に代わる素材として、ロンドンに本拠地を置くNOTPLA社(元Skipping Rocks Lab社 )により展開されています。同社ではOoho!をはじめ、同じく海藻由来の成分でコーティングされたテイクアウト用のフードボックスなどを開発しています。
材料はたったの3つ!自宅でできる「Ooho!」の作り方
Ooho!に似たつかんで食べられる水は、自宅で作れます。作り方はシンプルで、材料はインターネット通販で購入できます。お子様の自由研究の題材にもおすすめです。
ここからはOoho!を作るときの材料や道具と、詳しい作り方を解説します。
「Ooho!」を作る材料と道具
材料
- 水
- アルギン酸ナトリウム 1g
- 乳化カルシウム 5g
乳化カルシウムは塩化カルシウムでも代用できます。
道具
- ・ボウル 3つ
- ・泡立て器
- ・お玉やスプーン
「Ooho!」の作り方
ここではOoho!を作る手順を解説します。
作り始める前に、すべての材料を計量し道具を用意しておきましょう。また、1つのボウルにあらかじめ水を張っておきます。
(1)アルギン酸ナトリウムと水を混ぜる
水200mlにアルギン酸ナトリウムを加え、泡立て器で完全に溶けるまでかき混ぜます。
溶けにくいので、小さいお子様と作るときは蓋つきの容器に入れ振り交ぜてもよいでしょう。
粉が完全に溶けたら、液中の空気が抜けるまで15分程置いておきます。
(2)乳酸カルシウムと水を混ぜる
水800mlに乳酸カルシウムを加え、完全に溶けるまでかき混ぜます。
(3)お玉に(1)で作った液を入れ、(2)の中に落とし込む
お玉やスプーンでアルギン酸ナトリウム溶液をすくい、乳酸カルシウム溶液にそっと流し入れます。
このときアルギン酸ナトリウム溶液の入ったお玉を乳酸カルシウム溶液の中に完全に浸かるまで沈め、ゆっくりお玉を外すと綺麗に仕上がります。
(4)膜ができたらすくいとる
5分から20分程度待ちます。膜ができているのが確認できたら優しくすくいあげましょう。あらかじめ水を張っておいたボウルに移せば完成です。
このとき、時間を長くおけばおくほど膜が厚くなります。
【注意】食べるのはその日のうちに
使用する材料はすべて食用できるグレードのものを使用してください。自宅で作るOoho!は長期間の保存には向かないため、作ったその日のうちに食べるようにしましょう。
「Ooho!」が開発された理由から環境問題を考える
Ooho!のようにつかめる水を作ったら、お子様と一緒にプラスチックが引き起こす環境汚染について考えてみるのもよいでしょう。Ooho!作りと併せて自由研究の題材としても最適です。
Ooho!開発の背景には、現代社会で大量に消費されるペットボトルが深く関係しています。
プラスチックが引き起こす環境汚染
ペットボトルなどのプラスチックごみは海洋汚染を引き起こすことが知られています。その影響は海洋生物のみならず、人間へも及ぶ深刻なものです。
- プラスチックごみを食べてしまった海洋生物への影響
- マイクロプラスチックによる海洋生態系への影響
- マイクロプラスチックを食べた魚を食べることで起こる人体への影響
このほかにも多くの問題が指摘されています。2050年には海のゴミが魚の重量を超えてしまうのでは、といった予測もあり、海洋ゴミへの対策が非常に重要であることがわかります。
近年では日本政府や多くの企業が「脱プラスチック」を掲げ、レジ袋の有料化や紙ストローの導入などが話題になりました。しかし日本のプラスチックごみ排出量は世界第2位と依然として高いのが現状です。
2019年に開催されたG20大阪サミットにおいて、2050年までに海洋へのプラスチックごみによる汚染の追加を0にする「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」が掲げられました。この目標は多くの国や地域に共有されています。
2022年には新たに「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が施行されるなど、企業から国民1人1人までの協力が求められています。
第一条 この法律は、国内外におけるプラスチック使用製品の廃棄物をめぐる環境の変化に対応して、プラスチックに係る資源循環の促進等を図るため、プラスチック使用製品の使用の合理化、プラスチック使用製品の廃棄物の市町村による再商品化並びに事業者による自主回収及び再資源化を促進するための制度の創設等の措置を講ずることにより、生活環境の保全及び国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。 |
(引用:e-Gov法令検索「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」/https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=503AC0000000060/引用日2023/3/10)
Ooho!のような環境負荷のない製品がペットボトルのように普及すれば、廃棄されるプラスチックごみの量は大幅に削減できると考えられます。
脱プラスチックとウォーターサーバーのある暮らしは両立できる
ウォーターサーバーは選ぶメーカーや機種次第で、環境への配慮を行いながら使えます。
ボトル型のウォーターサーバーにはボトルのタイプに2つの種類があり、どちらを選ぶかが重要です。また、浄水型であればそもそもボトルを使用しません。
日々の生活を便利で豊かにする先進的なアイテムであるため、「脱プラスチック」やエコとの両立は難しいイメージもあるかもしれません。しかし、正しい知識を持ち選択することで環境への配慮が可能となります。
ワンウェイボトルとリターナブルボトル
最もポピュラーなタイプのウォーターサーバーは、水のボトルが自宅に届くタイプです。
ボトルには大きく分けて2種類あります。
ワンウェイボトル:ペットボトルの容器に入った水が定期的に届く。使い捨てタイプ。 リターナブルボトル:再利用可能なボトルに入った水が定期的に届く。使用済みのボトルは捨てずに返却する。 |
ワンウェイボトルは衛生的で、使用済みのボトルを返却する必要がありません。しかし、使えば使うほどプラスチックゴミが発生します。
リターナブルボトルはメーカーが使用済みのボトルを回収して再利用します。使い捨てタイプと比べゴミの排出量は少なく済みますが、使い終わったボトルを保管しておく必要があります。
シャインウォーターはペットボトルゴミが出ない浄水器一体型
シャインウォーターのウォーターサーバーは、ボトルを使用しない浄水器一体型です。使い捨てタイプのようなペットボトルゴミは出ず、使い終わったボトルを保管して返却する必要もありません。
自宅で普段から使っている水道水を注ぐだけで、ミネラルはそのままに不純物を除去し、安心で美味しい水に生まれ変わります。
プラスチックごみが出ず、賞味期限切れによる水の廃棄もありません。シャインウォーターは環境への配慮がされたウォーターサーバーです。
まとめ
当記事ではつかんで食べる水「Ooho!(オーホー)」の特徴や、自宅で簡単にできる作り方を紹介しました。
Ooho!が開発された経緯にあるように、プラスチックごみの引き起こす環境汚染は深刻です。また、同時に水も大切な資源であり、無駄にしないための努力が必要となっています。
シャインウォーターは生活に欠かせない飲み水を、環境に配慮しながら楽しめるウォーターサーバーです。水道水を「磨く」ことで安心・安全に・おいしく生まれ変わらせます。
使い捨てのペットボトルは必要なく、お水は必要な量を浄水して使えば無駄が出ません。
子どもたちの未来のためにおいしい水は、”買う”時代から”つくる”時代へ。
環境への配慮を大切にしたい家庭や、未来を生きるお子様のいる家庭に最適なウォーターサーバーであるシャインウォーターについて詳しく知りたい方は、下のリンクからご覧いただけます。