現代において種類豊富な飲み物を選べることで、水分補給にも工夫を加えやすくなりました。しかし、水分補給にならない飲み物が含まれていることで、健康を損なう恐れがあるのも実情です。
そこで本記事では、水分補給にならない飲み物の代表例とその理由を解説します。おすすめの飲み物とタイミング、さらには水分補給におすすめの食べ物まで触れますので、ぜひ最後までご一読ください。
【この記事はこんな方におすすめです】
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目次
水分補給にならない飲み物とは?
水分補給にならないのは、利尿作用や糖質の高い飲み物が挙げられます。なかでも身近にあるのは、以下が挙げられます。
- アルコール飲料
- カフェイン飲料
- ジュース
糖分が多く含まれている飲み物は、過剰な摂取によって肥満や糖尿病のリスクを高めるので注意してください。
アルコール飲料
アルコール飲料には利尿作用があり、多く摂取すると排尿によって体内の水分が失われます。ビールを1L飲むと、利尿作用で体の水分は1.2Lほど失われるとも言われるため、水分補給には向きません。
また、利尿作用によって水分が失われた結果、脱水症状を引き起こす可能性があるため、適量を守って飲むことが大切です。
カフェイン飲料
カフェインにもアルコール飲料と同様に利尿作用があるため、水分補給には適していません。また、カフェインは中枢神経を刺激し、過剰な摂取は不眠や神経過敏などの症状を引き起こす可能性もあります。
飲み方によっては糖分も含まれていることもあり、肥満や糖尿病などの生活習慣病の原因となることもあることを考えると不向きです。
ジュース
ジュースは美味しくて飲みやすいですが、砂糖や添加物に加えて糖分が多く含まれており、肥満や糖尿病のリスクを高めたり、体内での消化や吸収に時間かかったりするため水分補給に向きません。
種類によってはカフェイン等の成分によって利尿作用が働くこともあるため、逆に水分を失うこともあるため不向きといえます。
スポーツドリンクは水分補給にならない?
水分補給として便利な飲み物の一つとして、スポーツドリンクが挙げられることもあります。しかし、水分補給には不向きであるケースがほとんどです。その理由を以下にわけて解説します。
- 日常的な水分補給の飲み物としては適さない
- 体調不良のときは経口補水液が良い
日常的な水分補給の飲み物としては適さない
水分補給の飲み物として、スポーツドリンクの常飲はおすすめできません。塩分や糖分が含まれており、過剰に摂取することでペットボトル症候群といった急性の糖尿病や、肥満のリスクが高まるためです。
スポーツドリンクは、運動時の水分補給として適しているため、スポーツ等によって失われる水分やミネラル分を補充する際に適量だけ摂取するという形で選びましょう。
体調不良のときは経口補水液が良い
体調不良のときには、糖分と水分を補給できるスポーツドリンクが良さそうに感じますが、実際には経口補水液がおすすめです。体力を補うためにはカロリーが必要であるものの、水分と必要なミネラルをバランスよく摂取できないためです。
経口補水液であれば、適切な栄養バランスによって脱水症状や下痢などの症状へアプローチできます。加えて、糖分やカロリーが多く含まれないことで、胃腸に負担がかかりにくいのもメリットです。
水分補給におすすめの飲み物
水分補給には、ノンカフェインで糖分のない飲み物が推奨されています。その中でも、特におすすめな飲み物が以下のとおりです。
- 麦茶
- ルイボスティー
- 炭酸水
- 水
いずれも水分補給に適したメリットがありますので、それぞれ詳しく紹介します。
麦茶
麦茶は、発汗によって排出されるナトリウムやカリウムなどのミネラル成分を豊富に含み、カフェインを含まないため水分補給におすすめです。カリウムは利尿作用を持つものの、カフェインより強くないため安心して飲めるのも利点です。
また、麦茶の原料である大麦には身体を冷やす働きもあり、熱中症予防としても取り入れられます。
ルイボスティー
ルイボスティーは、南アフリカ原産のハーブティーで、カフェインが含まれていないため水分補給に選べます。「SOD(スーパーオキシドジムスターゼ)」と呼ばれる酵素が含まれており、冷えを解消する効果が期待できます。
味がマイルドで飲みやすいという特徴もあるため、ハーブティーが苦手な人も取り入れやすいでしょう。
炭酸水
炭酸水は、摂り入れると血管を広げて血行が良くなり、スムーズに水分を体内に取り入れられることから、水分補給に適した飲み物です。加えて、胃を刺激して胃酸を分泌させ、消化機能を促す効果があるため消化不良の改善にアプローチできます。
また、血行促進によって冷え症や肩こりの症状を改善する効果が期待でき、疲労回復にもつながるとして注目されています。
水
水は水道水といった手軽に取り入れられる飲み物で、水分補給に適しています。
また、ミネラルウォーターであれば硬度から味わい、コストなどから自分に合ったものを選べるのも利点です。加えて電解水や水素水など、健康に良いとされる水も注目されています。
塩素のにおいが気になるなら浄水器やカルキ抜きなどを活用し、胃腸の負担を考えて温度を調節する工夫も取り入れましょう。
水分補給におすすめのタイミング
喉が乾いているとき以外にも、こまめな水分補給が健康にとって大切です。起床時、運動時、入浴後、就寝前のそれぞれのタイミングで水分補給が必要な理由を表にまとめました。
起床時 |
睡眠中は長時間水分を摂取しないため 朝起きた時には脱水状態になることもある |
運動時 |
運動中に汗をかくため 適切な水分補給で補う必要がある |
入浴後 |
入浴中に体内から少しずつ水分が失われるため 半身浴などは特に注意が必要 |
就寝前 |
就寝中に体内から水分が失われるため 適量に留めることが大切 |
これらのタイミングでは、コップ1杯程度(150〜250ml)の水の摂取がおすすめです。8〜13℃ほどの温度で用意できると、胃腸への負担を減らせます。
水分補給におすすめの食べ物一覧
水分補給におすすめの食べ物を一覧にしてまとめました。表の数字は、各料理における水分の割合を表しています。
おもゆ |
95% |
おかゆ |
83% |
豚汁 |
94.4% |
コーンクリームスープ |
86% |
チキンシチュー |
76.7% |
ほうれん草のおひたし |
90.6% |
切り干し大根 |
88.4% |
ひじきの炒め煮 |
81% |
筑前煮 |
87.8% |
牛乳寒天 |
85.2% |
カスタードプリン |
74.1% |
レタス(生) |
95.9% |
きゅうり(生) |
95.4% |
いちご |
90% |
すいか |
89.6% |
温州ミカン |
87.4% |
(参考:キユーピー(水分補給はラクにこまめに | 食育活動 | キユーピー/ https://www.kewpie.com/education/information/senior/suibunhokyu/suibunhokyu_03.html)
食べ物での摂取は、飲み水等だけでは補いきれない水分を手軽かつ無理なく補給できる方法です。調理方法によって水分量が変わるものの、おおよそ食事の70〜80%が水分で構成されています。
加えて、水分ゼリーやヨーグルト、プリンなどのデザート系であれば90%程度は水分が含まれていると言われています。
まとめ
水分補給にならない飲み物は、アルコール飲料、カフェイン飲料、ジュースなどが挙げられます。スポーツドリンクは運動のとき、経口補水液は体調不良のときなどのようにシーン別で飲み分けることも大切です。
水分補給におすすめの飲み物として、麦茶、ルイボスティー、炭酸水、水などを取り入れましょう。また、起床時、運動時、入浴後、就寝前などが水分補給にぴったりなタイミングです。
なお、糖分やカフェインなどの心配も必要なく、温度の調節もしやすい水分補給ならシャインウォーターがおすすめです。水道水をよりおいしく・清潔に取り入れられますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。