湯冷ましは赤ちゃんにいつまで飲ませるべきなのでしょうか。
湯冷ましについては子育てを経験した人であればどのようなものかは知っていても、効果・効能について明確に説明できるという人はそう多くありません。
本記事では、湯冷ましとは何かについて解説し、湯冷ましの作り方や保存方法、疑問と質問について解説しています。
出産間近の妊婦さんはもちろん、離乳食を始めようと考えているお母さん、子供の水分補給について考えている親御さんはぜひご一読ください。
【この記事はこんな方におすすめです】
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目次
赤ちゃんが飲む湯冷ましとは?
赤ちゃんが飲む湯冷ましとは何でできているのでしょうか。
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湯冷ましとは余計なものを取り除いた水のこと
湯冷ましとは、水道水などの水を沸騰させてカルキ臭や微量に入っている塩素を取り除いた水のことです。
赤ちゃんは生まれてこのかた、母乳やミルクしか飲んだことがありません。
離乳食も一匙ずつ食べ進めていくように、口にするものはすべてなるべく胃腸に負担をかけないように配慮する必要があります。
湯冷ましは、水に含まれる不純物を取り除いた安心して赤ちゃんに与えられる水です。
湯冷ましを飲ませるかは保護者次第
赤ちゃんには、何がなんでも湯冷ましを飲ませなければならないという訳ではありません。
最近では、赤ちゃん用に生後1ヶ月から飲める麦茶や清涼飲料水が売られています。
湯冷ましではなくとも赤ちゃんが口にできる飲み物はたくさんあります。
しかし、沸騰という自然の摂理を利用して水に含まれる不純物を取り除いた湯冷ましは胃腸に優しいため、赤ちゃんに飲ませても害がないことは事実です。
何を飲ませるかは赤ちゃんのお世話をする人たちで決めるとよいでしょう。
簡単!湯冷ましの作り方
湯冷ましは、誰でも簡単に作ることが可能です。
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水を10分程度沸騰させるだけ
湯冷ましは鍋に水を入れ、火にかけ、水を沸騰させて作ります。
不純物をしっかりと取り除くために、水が沸騰してから最低でも10分間はグラグラと煮立たせてください。
早々と火から鍋をおろしてしまうと、不純物がまだ水の中に残ってしまうおそれがあるので注意しましょう。
余計なものを飛ばすため蓋は開けておこう
湯冷ましを作るポイントとして意識すべきは、不純物を沸騰の力によって飛ばしてしまうということです。
ここで言う不純物とは、塩素とアンモニアが反応して発生するカルキ臭や、有機化合物と反応してできるトリハロメタンです。
いずれも気化することで水から取り除かれます。
鍋に蓋をしてしまうと、せっかく飛んでいくはずの不純物がまた鍋の中に戻ってしまいます。
水を沸かす際は、鍋に蓋を乗せないで火にかけるようにしましょう。
沸騰した水を冷ます
湯冷ましは、沸騰させたお湯を人肌程度の温度に冷まして完成します。
人肌を目指すため、具体的には36℃くらいの温度を目指しましょう。
湯冷ましづくりはここがポイントで、沸騰させた水を人肌程度に冷ましたら温度をキープするために保温力のある容器に移し替える必要があります。
冷たくなり過ぎたからといって、湯冷ましを再沸騰させるのはやめてください。
雑菌や不純物が混入するきっかけとなるためおすすめできません。
タイマーを活用すると作りやすい
湯冷ましを上手く作るには、キッチンタイマーや携帯のアラーム機能などを活用して時間管理するとよいでしょう。
水が沸騰してから10分、湯冷ましが冷めるまでなど、湯冷ましを作るときは何かと待ち時間が発生するためきちんと時間管理しておかないとついつい忘れてしまいます。
きちんとアラームをかけておけば、沸騰させっぱなし、冷ましっぱなしというような状態は避けられます。
一度作った湯冷ましはいつまで飲ませてよい?
湯冷ましには賞味期限のようなものがあるのでしょうか。
湯冷ましを安全に管理し、最後までおいしく飲むためには以下のポイントに気を付けてください。
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作った湯冷ましは24時間以内に飲み切る
湯冷ましは、作ってから24時間以内に飲み切るようにしましょう。
湯冷ましは作る過程で微量に含まれる塩素を完全に飛ばしてしまいます。
だからこそおいしく、赤ちゃんにも安心して飲ませられるものですが、逆に言うと保存料になるような添加物が入っていないため雑菌が繁殖するリスクは高まってしまっています。
水は何も手を加えていなくても、時間が経つと雑菌やカビが繁殖してしまうものです。
不純物を取り除いた湯冷ましの鮮度を維持することは難しいため、できるだけ早めに飲み切ってしまいましょう。
作る量を少なくして、こまめに湯を沸かした方が衛生的です。
赤ちゃんが湯冷ましを飲むのは1歳前後まで
一方で、赤ちゃんが湯冷ましを飲む時期については1歳前後を目安としてください。
湯冷ましは、いわゆる白湯よりもぬるい水になるため、生後半年に満たない赤ちゃんはもちろん、幼稚園や小学生など何歳の子どもでも飲むことが可能です。
ただ、湯冷ましの存在意義を“母乳やミルクに代わる水分補給源”とするならば、赤ちゃんが湯冷ましを飲むのは1歳前後まででしょう。
1歳前後といえば、だいたいの赤ちゃんが離乳食の完了期に入るタイミングです。
食べ物はもちろん飲み物もさまざまなものが飲めるようになっており、水分補給もお茶や水さえあれば事足りるでしょう。
無理に湯冷ましを飲ませ続ける必要はありません。
保存に適した容器は?
湯冷ましは、作った後に温度をキープしておく必要があるため、保存に適した容器を用意する必要があります。
人肌温度をキープするためには、ステンレス製の魔法瓶など保温力のあるものがおすすめです。
雑菌の繁殖を防ぐためにも清潔に洗って乾かした容器を使い、無駄にパーツの多い容器は避けてください。
湯冷ましに関するQ&A
湯冷ましとは何かがわかったところで、湯冷ましに関する疑問・質問を紹介します。
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湯冷ましと白湯の違いは?
湯冷ましと白湯は同じ無味無臭のお湯ですが、両者を区別する違いは温度にあります。
湯冷ましは36℃程度のお湯であり、白湯は約50℃のお湯です。
沸騰させ、水に含まれる不純物を極力取り除いたお湯であるという点では両者とも同じようなものではあります。
イメージ的にも湯冷ましは赤ちゃんの飲み物、白湯は大人の飲み物というところです。
湯冷ましにはどのような効果がある?
湯冷ましには便秘解消効果や水分補給ができるというメリットがあります。
便秘は内臓の冷えやむくみ、水分不足が原因で引き起こされる場合があるため、体を温めながら水分チャージできる湯冷ましを飲むことが改善につながるとされています。
また、不純物を一切含まない純粋な水でもあるため、湯冷ましは水分補給に最適な飲み物とも言えるでしょう。
人肌に温められているため、胃腸にも余計な負担がかかりません。
湯冷ましはケトルで作れる?
湯冷ましは誰でも簡単に作れますが、電気ケトルでは作れません。
湯冷ましのポイントは、10分程度グラグラと水を沸騰させ続けることで不純物が飛ばされるという点にあります。
水が沸騰すると即座に電源が切れてしまう電気ケトルや、保温モードに切り替わってしまうポットでは湯冷ましは作れないので注意しましょう。
まとめ
湯冷ましは人肌温度のお湯であるため、飲んでも胃腸に刺激を与えません。
赤ちゃんへのやさしい水分補給をサポートしてくれる飲み物です。
不純物を含まないという意味では、水道水を使って作るよりもウォーターサーバーの水を使って作った方がより安心・安全な湯冷ましができると言えるでしょう。
ウォーターサーバーのお湯を使えば、鍋で湯を沸かす時間すらも短縮できます。
シャインウォーターは、水道水の水をおいしい純水に変えてくれるウォーターサーバーです。
湯冷ましや赤ちゃん離乳食作りにウォーターサーバーを活用したい、毎月の水代を気にせず飲み放題でつかえるウォーターサーバーを探しているという人はぜひご検討ください。