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潜り続け、観察して気づく沖縄の海の変化
潜り続け、観察して気づく沖縄の海の変化

潜り続け、観察して気づく沖縄の海の変化

2020.10.26 水とともに

カメラマン 齊藤 靖行さん

以前は山手線に揺られ都内の会社に通勤していました。休日の楽しみは気心の知れた仲間と行くダイビング。早朝、秋葉原のダイビングショップのワンボックスカーに乗り込み一眠りすると伊豆の海に到着。一日中ダイビングを楽しみました。

魚の健気な表情を観察して、無重力空間に癒され、呼吸する度に吐き出される泡を見て聴いて触って、生きていることを五感で感じながら、たった数メートル潜るだけで目の前に広がる別世界に癒され幸せを感じていました。

そんな世界に魅了され、気づけば仕事を辞めて沖縄に移住していました。一眼レフを2台購入し近くの海に潜り始めました。「カメラマンになろう!!」人生、思い込みが大切です。下積み期間を経て、ダイビング雑誌やリゾートホテルで撮影の仕事を行う様になると、沖縄本島から南へ400㎞以上離れた石垣島や西表島、日本最南端の波照間島へと行動範囲が一気に広がった事は大きな進歩でした。

沖縄の海に潜って11年。陸上の環境に変化が有る様に、海の中にも変化が有ることに気づきます。中でもショッキングだったのは、サンゴがオニヒトデや海水温の上昇などの影響で広範囲に及んで無くなってしまったエリアが有る事でした。

人が良い生活を求めると自然は比例してダメージを受けるもので、海の中にも影響が及びます。それを最小限に抑える為にも、私たち一人ひとりが日常生活を送る中で無駄な消費を減らす意識を持つ事が大切であると思います。

いつまでも美しい海に潜り続ける事が出来ます様に。読者の皆様も身近に有る自然を観察してみては如何でしょう。そして、いつか沖縄の海にも遊びに来てくださいね。

新城島(あらぐすくじま)のナンヨウマンタ。
新城島(あらぐすくじま)のナンヨウマンタ。
ハテルマブルーの名を持つ波照間島の海。真っ白な砂浜と抜群の透明度。
ハテルマブルーの名を持つ波照間島の海。真っ白な砂浜と抜群の透明度。
記事=齊藤 靖行

齊藤 靖行

ダイビング雑誌やリゾートホテルの写真撮影をメインに、最近は動画のPV撮影と編集にも力を入れている水陸両用カメラマン。

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