自然の川とおいしい水道水の、大切な関係

蛇口から出る水道水も、元をたどれば山間で生まれた天然水です。忘れがちだけれど大切な、川と水道水の関係についてお届けします。

川の自然浄化作用とは

毎日使う水道水は、浄水場でろ過・消毒された後、各家庭へと送られます。その水は近隣の河川やダムから集められますが、もとを辿れば山間で生まれ川となったもの。清流と呼ばれる川があるように、本来、川は清らかなものです。川には、「自然浄化作用」と呼ばれる流れの中で水を綺麗にしていく仕組みがあります。この自然浄化作用について、河川環境を研究する九州大学教授の島谷幸宏先生にお話を伺いました。
「川底には浅い〈瀬〉の部分と深く窪んだ〈淵〉の部分があり、この凹凸の中を流れながら、川の水は綺麗になっていきます」と島谷先生。水は速度が緩やかになる〈淵〉で有機物などの汚れを落とし、〈瀬〉に積み上がった小石や土砂の間に染み込み、また藻類などに汚れを付着させるなどを繰り返しています。これが川の「自然浄化作用」で、小石や土砂、藻類などが、浄水器のフィルターの役目を果たし、水をろ過しています。

人も川の営みに参加している

さらに川の中で藻や小石に付着した有機物などの汚れは、魚のエサになります。そしてその魚を、鳥や動物、人が捕って食べています。生態系の食物連鎖も川の自然浄化作用の一部であり、この中に私たち人も含まれています。
島谷先生曰く、「浄水場の仕組みも、自然浄化作用そのもの。人は自然に倣い、生活を賄っているんですよ」。浄水場では川から取水した水を、まず沈殿池へと流して汚れを落とし、次にろ過池で水をろ過し、衛生的に保つため消毒薬を施して配水しています。ちなみに緩やかな水流でろ過するのを「緩速ろ過」、速い水流で行うのを「急速ろ過」と言い、緩速ろ過ほど水が綺麗になります。水が綺麗であれば、消毒薬を減らすことも可能だそうです。
川が汚れるのは、人が出す排水などが自然浄化作用の範囲を超えてしまうから。溜まった汚れは下水道で処理されますが、そこではバクテリアなど微生物が汚れを食べて分解しています。「結局、水を汚すのも綺麗にするのも生き物です。川は生き物の営みとともにあり、川もまた生きていますよ」と島谷先生。川の水が綺麗になれば消毒薬を減らすことができ、水道水はよりおいしくなるでしょう。自然と生き物はお互いに支え合う存在だということを、川は教えてくれているようです。

Shine Water のカートリッジも自然の恵み、〈ヤシ殼活性炭〉
環境にやさしく、捨てるところがないと言われるヤシ。内果皮の部分が活性炭の原料となります。
ヤシ殼活性炭の表面を走査型電子顕微鏡で2000倍に拡大。無数の小さな孔が水の中の汚れを吸着します。
世界有数の技術を持つ国内メーカーの活性炭を使用。水道水に含まれるミネラルは残したまま、塩素やトリハロメタンなど不純物を除去。“水を磨く”ようにろ過しています。

九州大学 工学研究院 環境社会部門 教授

島谷 幸宏

建設省土木研究所、国土交通省九州地方整備局など経て現職。日本湿地学会会長など